初めて訪れた国で現地の人と言葉を交わす。その瞬間のドキドキや、うまく伝わったときのうれしさは、旅の醍醐味でもあります。けれど、日本人にとって「英語で話しかける」ことは、少しハードルが高く感じられる場面も多いようです。

そんな中、AI英会話アプリ「スピーク」が行った最新の意識調査から、日本人が本来持つ“英会話の可能性”が明らかになってきました。

今回はこの調査結果をもとに、日本人と外国人の間にある「英語への認識ギャップ」や「英語が伝わる」ことのリアル、そして“間違いを恐れない英会話のすすめ”について深掘りしていきます。

半数近くが“英語に自信がなくて断る”という現実

調査によれば、外国人に話しかけられた経験のある日本人のうち、実に45.8%ものかたが「英語で伝える自信がなかったため、会話を断った」ことがあると回答しています。

さらに、その理由のうち76.5%が「英語で伝える自信がなかった」と答えており、その心理的ハードルの高さが際立ちました。

聞き取る力よりも、「話す自信がない」。多くの日本人に共通するこの傾向が、実は旅先での一期一会のチャンスを逃すきっかけになっているのかもしれません。

実は7割の外国人が「日本人の英語は伝わる」と感じている

訪日外国人から見て、日本人はどのような印象があるのでしょうか？なんと訪日前に「日本人の英語力は低いと考えていた」と回答したかたが約半数にまで及ぶ49.2%という結果になりました。

一方で、「日本人の英語は理解しやすいか」と尋ねたところ、約70%が「意外と伝わる」と評価しているという意外な結果が。来日前は「英語力が低そう」と考えていた外国人も、実際には「思ったより通じる」と感じているようです。

つまり、「英語が通じないのでは？」という日本人の不安と、「ちゃんと伝わってるよ！」という外国人の感覚には、大きなギャップがあるのです。そしてこのギャップこそが、今後の英会話のハードルを下げる大きなヒントになります。

間違いを恐れる気持ちは「手を振ってスルーされた」くらいの恥ずかしさ？

英語を話す際、多くの日本人が感じる「恥ずかしさ」や「怖さ」。調査では、外国人との英会話に抵抗を感じるかたが約70%にものぼることがわかりました。

そういった場面において、日本人と訪日外国人ともに「緊張する」と感じているかたが半数以上という結果に。また、日本人は多くのかたが「怖い」「恥ずかしい」と感じている一方で、「楽しい」「ワクワクする」と感じている訪日外国人が日本人と比べ多い結果が出ています。

「間違った英語を話してしまったとき、どの程度恥ずかしいか？」という質問に対する回答としては、「手を振り返したら自分に向けられたものではなかったときくらい」といった程度の心理的負担が最多。

つまり、実際にはそれほど大きなダメージを感じているわけではないのです。少しの勇気があれば、その壁は乗り越えられることが見えてきました。

英語が話せないけど“伝える力”がある芸能人1位は…

「英語が話せないけれど、外国人に言いたいことを伝えられそうな芸能人は？」というユニークな質問で1位に選ばれたのは、バラエティ番組でもおなじみの「出川哲朗さん」（42.0%）でした。

身振り手振り、豊かな表情、そして何より「伝えようとする気持ち」があれば、完璧な文法や発音がなくても意思は届くはず。

また、英会話の勉強になったインフルエンサーとしては、「Kevin’s English Room」がトップに。帰国子女であるKevinさんを中心にリアルなシーンで使える英語表現をわかりやすく紹介する動画が、多くの学習者の支持を集めています。

完璧を求めすぎるあまり、自信を失ってしまうのではなく、「少し間違えても大丈夫」と思える心の余裕こそが、英会話上達の第一歩。

今回の「日本人の英会話ポテンシャル実態調査」では、日本人の多くが持つ“話す力”が、すでに高い水準にあることが明らかになりました。英語は学ぶだけではなく、話すことで実力になる言語。まずは旅行先や日常の中で、ほんの一言「Hello」から始めてみませんか？

英語で話しかける、その一歩がきっと、あなたの旅をもっと豊かにしてくれるはずです。

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