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旅行者に突きつけられる経済問題。2026年夏休みへの旅志向のリアル

円安の長期化、物価の高騰、燃油サーチャージの値上げ旅行など、旅行好きにとっては頭の痛いニュースが続く2026年の夏。コロナ禍が明けてすでに数年が経ち、「そろそろ海外へ」と意気込んでいた方も、いざ航空券や宿泊費を調べて思わずため息をついた経験があるのではないでしょうか。

そんな中、日程調整ツール「調整さん」を運営するミクステンド株式会社が、会社員や学生など1,253人を対象に実施した夏休み・お盆期間に関するアンケート調査の結果が発表されました。浮き彫りになったのは、海外旅行を敬遠する傾向だけではありません。旅先での「タイムパフォーマンス(タイパ)」を重視する新たな消費行動も見えてきました。

それでは早速、調査結果を詳しくチェックしてみましょう。

経済状況がブレーキをかける夏休みの旅行志向

image by:PR TIMES

まず注目したいのが「今年の夏休み・お盆期間の予定」についての質問です。「海外旅行に行くことを決めている」と回答した方は4.9%、「海外旅行を検討している」は3.8%で、海外旅行を予定・検討している方は合わせてもわずか8.7%にとどまりました。

コロナ禍が5類に移行してから3年が経過し、水際対策の記憶も薄れつつあるにもかかわらず、この数字はかなり控えめな印象です。コロナ前であれば「夏休みは海外で」と考える方がもっと多かったはずですが、現在の経済状況が旅行者の背中を押すどころか、ブレーキをかけてしまっている様子がうかがえます。

一方で、最も多かった回答は「海外旅行は検討せず、はじめから国内旅行・帰省・近場の外出を予定/検討」で45.9%。最初から国内に目を向けている方が半数近くを占めている点は、前向きに捉えれば「国内旅行の魅力が再認識されている」ともいえるかもしれません。

さらに見逃せないのが、「海外・国内旅行・帰省・近場の外出のいずれも検討していない」という回答が41.2%で2番目に多かったこと。4割以上の方がそもそも外出を考えていないというのは、節約志向がレジャー全体に影響を及ぼしていることを示しているのではないでしょうか。

ランチが数千円の時代に…海外旅行を見送らざるを得ない理由

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では、一度は海外旅行を検討しながらも最終的に断念した方は、どのような理由でその決断に至ったのでしょうか。

「海外旅行を検討したが、国内旅行・近場の外出に変更した」「旅行・外出自体をやめた」と回答した方に理由を尋ねたところ、「円安で割高に感じるから」と「旅行先の宿泊費・飲食費・交通費などの物価が高いから」が、いずれも35.2%で同率1位となりました。


続く3位には「燃油サーチャージ値上げなどの影響で国際線の渡航費が高いから」が31.5%でランクイン。上位3つの理由がすべて「お金」に関するものであるという結果は、非常にわかりやすく現在の旅行事情を物語っています。

実際、1ドル=162円前後(2026年7月時点)という歴史的な円安水準が続いており、海外のホテルやレストランで支払う際の体感コストは数年前とは比較にならないほど上がっています。たとえば、かつて人気だったハワイのカジュアルレストランでのランチが、円換算で数千円に膨れ上がるケースも珍しくありません。燃油サーチャージも高止まりが続いており、往復の航空券だけでかなりの出費になってしまう状況です。

こうした経済的な壁が立ちはだかる中、「それならば国内で充実した旅を楽しもう」と考える方が増えるのは自然な流れといえるでしょう。

旅行の日ぐらいストレスを感じたくない…!

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興味深いのは、この夏に旅行や外出を予定している方の意識調査です。「旅行・帰省・外出先でストレスを減らすためにしたいこと」を複数回答形式で尋ねたところ、実に90.2%の方が何らかの対策を取りたいと考えていることがわかりました。「特にない」と回答したのはわずか9.8%に過ぎません。

具体的な対策として最も多かったのは、「混雑する時間帯を避ける」で42.2%。夏休みやお盆期間はどこへ行っても混雑が予想されるため、時間帯をずらして行動しようという計画的な姿勢が見てとれます。

2位には「観光施設・アクティビティ・移動手段を事前に予約する」が33.4%で続きました。現地に行ってから「満席です」「本日分は終了しました」と言われるのは、せっかくの休暇においては大きなストレス。事前予約で確実性を担保しておきたいという心理は、限られた休日を無駄にしたくないという「タイパ」意識の表れともいえそうです。

旅行者にとっては、出発前の情報収集と予約がこれまで以上に重要になっているということ。人気の観光スポットやレストランを訪れる予定がある方は、早めの計画と予約を心がけたいところです。


時間の限られた旅先で飲食店並ぶ?並ばない?

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旅先でのストレスといえば、やはり人気飲食店での待ち時間は避けて通れないテーマです。「行きたい飲食店を利用するために並ぶ必要がある場合、どの程度なら待てるか」という質問では、かなりシビアな結果が出ました。

「10分未満」が10.4%、「10分以上~20分未満」が24.8%、「20分以上~30分未満」が31.3%となり、「30分未満」の合計は66.5%。約7割の方が30分以上の待ち時間には耐えられないと感じていることが明らかになりました。

旅行中の食事は楽しみのひとつであると同時に、限られた滞在時間の中でスケジュールを左右する重要な要素でもあります。「あの店で食べたい」という気持ちはあっても、長い行列に並ぶくらいなら別の選択肢を探す…そんな合理的な判断をする方が多数派であることがうかがえます。

お金で時間を買う」という新制度にいくら払う?

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こうした「待ちたくない」というニーズに応える新しいサービスとして注目を集めているのが、飲食店における「ファストパス制度」です。追加料金を支払うことで行列をスキップし、優先的に入店できるこの仕組みについて、利用意向を尋ねた結果が興味深い内容となっています。

「利用しない」と回答した方は26.8%にとどまり、全体の7割強がファストパスの利用に前向きであることが判明しました。テーマパークのファストパスと同じ発想で、「お金で時間を買う」という考え方が飲食の場面にも浸透しつつあるようです。

では、どのくらいの金額なら支払ってもよいと考えているのでしょうか?

最も多かった回答は「500円以上~1,000円未満」で25.8%。続いて「100円以上~500円未満」が21.9%、「100円未満」が5.4%となり、ファストパスの利用額を「1,000円未満に抑えたい」と考える方が全体の53.1%と過半数を占めました。

この結果は、時間の節約には積極的でありながらも、出費に対してはやはりシビアであるという、2026年の消費者心理をよく反映しています。「タイパは重視するけれど、コスパも譲れない」という絶妙なバランス感覚が、今の旅行者の本音なのかもしれません。

今回の調査から浮かび上がった2026年夏の旅行トレンドを振り返ると、いくつかの明確な傾向が見えてきましたね。

円安や物価高という新たなハードルが旅行者の前に立ちはだかっています。そんな中で見えてきたのは、「近場で賢く、時間を大切に過ごす」という新しい旅のスタイル。無理をせず、でも充実した夏を過ごしたい。そんな等身大の旅行者像が、今回の調査結果からは伝わってきました。

  • source:PR TIMES
  • image by:Shutterstock
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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