岩手からニューヨークへ。世界で勝負する東北の農業ベンチャー

ネットと流通革命が後押し

酪農から始まって乳製品、飲むヨーグルト、スイーツ、無添加ウインナー、無農薬野菜など総合的な農場を作り上げた。農産物は自然の原料を基調に極力人の手作業で作ることを信念とし、同時に遠野から農産物を発信することで地域の発展にも役立つことを目指したその生き様から「反骨の酪農家」と呼ばれたこともある。

現在は近くの農家の農産物を一緒に売る手伝いをしたりして、遠野は岩手内陸部の拠点になってきた。今やネットで商品を紹介し、宅配便などで商品を届ける時代となった。

途中であきらめず、自分の信念を貫いて農産物を生産しているうちに、ネットや流通もついてくる時代になったのだ。良い製品、安全で安心して食べられる農産物と酪農品を一貫してぶれずに追求してきた賜物といってよいだろう。

と同時に、時代の先を見据えて努力していると、次第に運も開けてくる実例が多田氏の生き方にみえてくる。

(TSR情報 2018年2月6日)

※ ブログに「多田自然農場」様よりご提供いただいた多田様や農場、製品のお写真を掲載しております。合わせてご覧いただけると幸いです。

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