列車なのに浮き輪や舵も。広島市と三原市を結ぶ「瀬戸内マリンビュー」

広島と三原市を結ぶJR呉線は、土曜と休日限定で観光列車「瀬戸内マリンビュー号」が走っています。列車の壁には舵や浮き輪のオブジェが飾られていて、ひとときの客船気分を味わえます。

客船気分を味わえる♪『瀬戸内マリンビュー』

マリンカラーの車体

広島市と三原市を結ぶJR呉線。瀬戸内海沿岸の街並みと海に浮かぶ島々の多島美を楽しむなら、ぜひオススメしたいこの路線を「海テツ」と名付けております。この呉線ですが、土曜と休日のみ、観光列車瀬戸内マリンビュー号」が運行されています。

2両編成の車体

マリン」と名付けられているだけあって、車体は海原を連想させる爽やかな青色

列車は2両編成で、1号車が指定席、2号車が自由席の車両となっています。自由席は通常料金のみで乗車OK。(指定席は乗車券+520円、予約可。青春18きっぷも利用OK)

先日、運よくJR三原駅から呉線を利用したところ、予期せず瀬戸内マリンビューに乗ることができました。こういうの嬉しいですね〜。

自由席には浮き輪も

今回は三原から竹原まで自由席を利用してみました。列車の壁には舵や浮き輪のオブジェが飾られ、一部の窓側にはカウンター席、そして丸窓などが配され、「客船」のムード満点

丸窓が愛らしいカウンター席
自由席には海を連想させるボードも

自由席車両のカウンター席は4席のみなので、争奪戦覚悟かも!?

自由席

三原-忠海(以前紹介した「ウサギの島」のある町)間、列車はほとんど海岸線に沿って走るので、瀬戸内海の美しい景色を心に焼き付けたい方は、ぜひ海側の席へ。須波駅の直前には海に浮かぶ、謎の朱の鳥居(こちらもTRiP EDiTORで紹介)も見られますよ。


指定席の車両ですが、ほとんどの座席が海を臨めるように設置され、ゆったりとした雰囲気。フリースペースも用意されています。個人的にいつか友人たちとこのシートに座って、飲食しながら瀬戸内海の景色を楽しみたい…というのがささやかな願いだったりします。

こちらは指定席

竹原で下車するなら「秋の小京都」と呼ばれる、古い町並みが残された町並み保存地区を散策するのもよし。

秋の小京都といわれる竹原街並み保存地区

余談ですが、NHK朝のテレビ小説『マッサン』が放送されていた時はマッサンのラッピング電車が呉線を走っておりました。

『マッサン』放送時に走っていたラッピング電車

瀬戸内マリンビューの停車駅は広島・呉・広・安芸川尻・安浦・安芸津・竹原・忠海・三原(快速なので停車しない駅もある)。土曜日と休日、そして8月は平日にも走るこの列車は1日1往復なので、乗る前には利用する駅と最新の時刻表をチェックしてくださいね。

おおまかにいえば広島からの上りは午前発、三原からの下りは午後発となっています。穏やかな瀬戸内海のさざ波をおともに「海テツ」してみませんか。

呉線の時刻表

  • image by:御田けいこ
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