別府より草津温泉行こうぜ。ライバルに恩返しした「別府温泉」の実力

昭和レトロが懐かしくて新鮮、別府温泉闊歩

別府の旅のスタートとなるのが別府駅がある八湯のなか「別府温泉」と呼ばれるエリア。江戸時代から湯治場として賑わった街にはランドマーク的存在の「別府タワー」がそびえ、昭和の香り漂う看板を掲げた飲み屋が軒を連ねます。

ちなみにこの別府タワーは東京タワーよりも古く、どこからどう見ても昭和時代を感じさせるクラシカルな風貌で、別府の街全体にただようこのそこはかとない昭和感が、平成の今なぜかとてもよいムードを醸し出していると思うのです。

最盛期にはさぞかし華やかだったことを思わせる歓楽街や細い路地の両側に木造の店が並ぶ商店街など別府温泉は期待以上にフォトジェニック。夜になると看板にネオンが灯り、また違った街に生まれ変わるよう。

ちょっと歩けばすぐに海岸に出るので、温泉街散策が楽しい場所です。もちろん繁華街の中にも共同浴場が点在するので、散策の途中いつでも気が向いたら一風呂浴びることができるのがお楽しみです。

駅前には大正13年に建てられたという「駅前高等温泉」があり、少し歩くと別府温泉のシンボルともいえる「竹瓦温泉」を見つけます。

ハーフティンバーを思わせる洋風の外観が特徴的な駅前高等温泉
大きな唐破風が出迎えてくれる竹瓦温泉

まるで老舗の旅館のような豪壮な佇まいのこの建物は、明治12年に建てられた創業130年にもなる温泉で、知らずに通りかかったとしても思わず足を止めるはず。

建てられた当初、竹瓦葺だったので竹瓦温泉と呼ばれているそう。入浴料がなんと100円というのも嬉しく、早朝6時半から夜22時半まで営業しているので、ぜひ一風呂浴びてみるのがおすすめです。館内は浴場も脱衣場もどこもかしもレトロで美しく、一見の価値は大いにあり。

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