その街でしか味わえない「ご当地グルメ」は、旅の大きな楽しみのひとつです。さて、三重県津市の名物は「津ぎょうざ」という巨大な揚げ餃子だということをご存じでしょうか? しかも、お店によって具材が異なり、バラエティに富んだテイストが楽しめるのだそう。さらに驚くべきは、PR担当者がなぜかタイガーマスク姿で登場。謎に包まれた津ぎょうざとはいったいどんなものなのか。現地で調査しました。
見どころたっぷり! 三重県の港町「津」
ひらがな1文字、「日本一短い市名」で知られる三重県の県庁所在地、津(つ)市。
「津」とは「港」を意味し、その名のとおり、市の中心部は伊勢湾に面したポートタウンです。
海の玄関口「津なぎさまち」には、客船が停泊する姿も。これは愛知県常滑市の中部国際空港(セントレア)へわずか45分で運んでくれる高速船。このように津市は、旅をするにも、旅に出るにも、とっても便利な街なのです。
津市は見どころも豊富。2017年11月28日に「高田本山専修寺」(たかだほんざんせんじゅじ)の御影堂と如来堂の2棟が、建造物としては三重県初の国宝に指定されました。ほか、伊勢津藩の初代藩主「藤堂高虎」(とうどう たかとら)の凛々しい像がたつ津城跡は「お城公園」と呼ばれ、四季折々の花が咲き誇る憩いの場所となっています。
なぜ? 津の名物は「巨大な揚げ餃子」
そんな津市には、もうひとつの名物が。それがご当地グルメ「津ぎょうざ」です。街のいたるところに「津ぎょうざ」の文字。そして“津ぎょうざの精霊”だという謎のゆるキャラ「つつみん」の姿が見受けられます。
餃子が人気の街といえば宇都宮や浜松が有名です。しかし「津ぎょうざ」には、かの地の餃子とは異なる際立った特徴があるのです。それは「“揚げ”餃子」であること。そして、なんといっても「でかッ」。皮の直径は驚きの15センチ! 内容量は一般的な揚げ餃子のおよそ5個分に相当。いやもうびっくり“餃”天。「ポーチか?」と思うほどのビッグサイズなのです。そんなデラックスな津ぎょうざは市内およそ30カ所でいただけます。
それにしてもジャンボすぎる餃子に驚かされましたが、 調査を進めるともっとユニークな事実がわかったのです。