梅雨の晴れ間に舞う、息をのむほど美しい蝶たち

ヒロオビミドリシジミ雄の翅表の色合いも違いがあります。

里山を散策して出会った樹々や生き物たちを美しい写真や動画とともに紹介するメルマガ『里山を歩こう』で、広島県庄原市東城町を歩いて出会った美しい蝶をレポートしています。

梅雨の雑木林を舞う蝶たち

梅雨入りになって、ゼフィルスの季節が到来しました。

ゼフィルスは梅雨に合わせて発生するシジミチョウの一群で、その美しい姿から多くのファンがいる蝶でもあります。庄原市に出かける所用があったので、早起きをして帝釈峡付近の雑木林に寄ってきました。

ナラガシワを主体とした雑木林があります。
草むらの中にひっそりとタツナミソウが咲いていました。

早朝、ナラガシワの木を長竿でたたくと樹上で夜を過ごしていたゼフィルスが舞い降りてきます。

まずウラナミアカシジミが舞い降りてきました。

その後はヒロオビミドリシジミが次々降りてきます。

ヒロオビミドリシジミは中国地方を中心として分布し、ナラがシワ林に生息しています。

ヒロオビミドリシジミの雄は翅裏面に斑紋に変異があります。
ヒロオビミドリシジミ雄の翅表の色合いも違いがあります。

以下もヒロオビミドリシジミ雄の様子です。


翅の開き具合によって色合いも変化します。

開翅による輝きの変化は動画で見るとよくわかります。

ほぼ真上から撮影すると翅表は緑色になります。

やがて翅を閉じて一気に飛び立ちました。

ヒロオビミドリシジミ雌の翅表は雄と違って地味な色合いです。

ウラナミアカシジミとヒロオビミドリシジミは、共にゼフィルスの仲間です。そのほかの蝶は少なかったです。

ウラギンヒョウモンがアザミで吸蜜していました。

ときおりメスグロヒョウモンも飛んできます。
翅を広げて日光浴するヒカゲチョウもいました。

今回、油断してあまり防虫対策をしなかったため、アブなどに刺されてしまいました。アブやマダニ対策を忘れてはいけませんね。

  • image by:里山を歩こう
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