花火の季節は熱海に行こう! 東京からわずか40分で味わえるレトロな旅情気分
東京から新幹線でわずか40分。伊豆半島の入り口に位置する観光地「熱海」が、最近また盛り上がりを取り戻しています。
熱海といえば全国にもその名を知られる有名な温泉地で、1950年代にはハネムーンのメッカとして名を馳せた存在です。しかしながら、その後は時代の移り変わりとともに新婚旅行の行き先がハワイをはじめとした海外に移り、社員旅行のある企業も激減したため、団体旅行客用の大型ホテルが立ち並ぶ温泉地はすっかり活気を失ってしまいました。
熱海市の統計によれば、年間宿泊者数は1969年度の530万人をピークに、以後は右肩下がりが続き、2003年前後に300万人弱ほどまで下がりました。
その後、再び下降を続け、東日本大震災が発生した直後の2011年度は246万人と底をつきます。しかし、ここ数年で観光地としての人気が回復し、2017年度のデータでは308万人と、17、8年前までの数字にまで持ち直してきました。
一時期は、なんとも時代に取り残されてしまった感が漂っていた熱海ですが、そんな時代があったことなど微塵も感じさせないほど、現在の熱海は多くの観光客で賑わっています。
JR熱海駅を海側へ降りると、ロータリーの向こうには大きなアーケード商店街「平和通り名店街」が続きます。熱海ならではの海産物や温泉まんじゅうにはじまり、土産物屋がずらりと軒を連ねるこの商店街、平日にもかかわらずすごい人出で、熱海の人気ぶりがうかがえます。
最近の日本の観光地は、どこへ行っても外国人観光客の姿のほうが目立ちますが、熱海はまだ日本人観光客のほうが多い印象です。
東京から近いというアクセスのよさに加え、海と温泉を楽しめるとあって、若者たちのグループから家族連れまで客層はオールジャンル。
ちなみに最近は、「ATM」と書いて熱海と読ませることをご存知でしょうか? なるほど、確かに「ATAMI」の略ですね。インスタグラムに熱海の写真を載せるとき、ハッシュタグで「#ATM」を使うのが当たり前になっているようです。こうした流行からも、若い観光客の人気ぶりがうかがえますね。