大阪のミナミを中心に王冠マークのホテルが次々にオープンしているのを知っていますか?このホテルは北海道から沖縄まで全国展開しているホテルチェーンの株式会社ホワイト・ベアーファミリー。
大阪では2016年4月に日本橋に「シェルネルなんば」がオープンしてから、「淀屋橋南」「アートステイなんば」「なんば元町」「心斎橋」と次々にオープン。更に2018年4月には「ホテルWBF北浜」、5月に「ホテル北船場WEST」、6月「ホテルWBF本町」「ホテルWBF北船場EAST」と続き、2020年までに6店舗は計画に入っていると言う。
外国人観光客が増え続けている大阪は、京都や奈良などの世界遺産への利便性が高いことを理由の一つとされていますが、実は宿泊施設が整備されていることが主な理由と言われています。
大阪ミナミを中心に急成長を見せるホテルWBFは、2018年中には関西エリアでトータル2000ルームを超える客室保有数に、2020年にはその倍の客室数を計画中だとか。まだまだ大阪で増え続けまする「王冠マーク」のロゴは、ホテルWBFの「それぞれの地域で最も価値あるホテルありたい」という願い、手書きのデザインは「温もりのある接客」と「サービス」を強く意識したもの。
そのサービスの一つが、多くの外国人観光客で大好評となり話題になっています。
えっ!?アルコールが無料
旅行者の間で口コミで広がっている話題のサービスとは、Club WBFのこと。つまりWBFの会員のサービス特典です。もちろん「なんだ会員にならないとダメなのか」と言った心配は無用。何故なら入会金&年会費など必要なく、全て無料。
しかも入会すると宿泊利用でポイントはドンドン貯まり、泊まる度にもらえる宿泊特典、またアーリーチェックイン&レイトチェックアウトが各1時間ずつ無料になるなどのサービス付き。これだけではありません。このホテルWBFでは、ホテルごとに驚きのオリジナルサービスが用意されています。
例えば、新しくオープンした心斎橋、北浜、本町では、専用ラウンジが16:00~21:00に開放され、アルコールのフリードリンクサービス付き。
ラウンジで旅の疲れを癒し、情報交換をする旅行者が集まる。このサービスは旅行者だけでなく、ビジネスマンを含め利用者の口コミでドンドン広がりを見せています。支配人に「さすがにアルコールフリーはサービスし過ぎでは?」と聞くと「うちを選んでくれているお客さまに当然のサービスですよ」と満点の笑顔。
この会員特典のサービスは他にもあります。例えば「ホテルWBF北浜」では、16:00~21:00で抹茶のサービスも実施しています。
北浜は京都へのアクセスも良く、外国人観光客の中には京都に行く人も多いと言うことから日本らしいサービスをしようと支配人の提案で始まった無料サービスだとか!
もちろん外国人観光客だけを対象にしているわけではないのでClub WBFに登録し会員になると、希望すれば誰もが一口サイズのお菓子付きで抹茶が無料で頂けます。この抹茶は抜群に美味しいので、細かい作法など気にせずググッと日本の伝統を味わいたい。
また「ホテル北船場WEST」「ホテルWBF北船場EAST」では、夜なきそばのサービスを実施中。火木土はとんこつで、日月水金は醤油。21:30~22:30まで宿泊者は無料で1人一杯食べることが出来ます。
他にも、「アートステイなんば」「ホテルWBFなんば元町」「ホテルWBFなんば稲荷」ではの着物レンタルサービスを開催、「ホテルWBF心斎橋」「ホテルWBF本町」ではナビ付きの乗り捨て可能なレンタサイクルを計画中と言う。この先も店舗ごとで色々なサービスの提案を検討しているそうなので、今後ますます注目ですね。
大阪のソウルフード、朝食に肉吸い?
ビジネスホテルを選ぶ基準として、ここ数年前から「朝食」をポイントにしている人が増えてきていると言われていますが、このホテルWBFでも朝食への満足度に重点を入れています。例えば6月にオープンした「ホテルWBF本町」では、ブッフェ形式の和洋朝食ですが、その内容が実に興味深い。
選べる朝食の中に、肉吸い、いかなごのくぎ煮、牛筋煮込みなど地元大阪の味を入れつつ、お茶漬けを推奨し、具の種類も豊富に用意されているのも個性的。また南堀江にある人気のパン工房「ケイットレイパ」からパンを仕入れるこだわり、またサラダも充実し女性客からも大好評。
仕事の関係で連泊していると言うビジネスマンに話を聞くと「とにかく種類が豊富なので朝が楽しい」と言いながら「食べ過ぎてしまうのがね…」と苦笑い。
しかし朝食に「肉吸い」があるのは珍しい。
この肉吸いとは、大阪の難波千日前にあるうどん屋「千とせ」の名物料理で、吉本新喜劇の花紀京さんが「肉うどん、うどん抜きで」と注文し、それがクチコミで広まって店一番の人気メニューとなった。それをダウンタウンなどの芸人が「うどん屋なのにうどんを出さない店」とテレビで紹介し話題になった大阪名物の一つ。
このホテルWBF本町では、「うどんも相性バッチリ」と肉うどんで食べる方法を推奨しているが、中には白米の上に肉吸いをかけ牛丼として食べる人も多いとか。とにかく大好評の一品です。
快適な部屋と寝心地の良いベッド
このホテルWBFでは、落ち着いた色彩に統一され、コンパクトなサイズでありながら広く感じさせる工夫がされ、照明の明るさや天井も高さも心地よい。そして体のラインを優しく受け止めてくれるサータ社のベッドは、硬さと絶妙な弾力で寝心地は抜群。
部屋は主にツインとダブルが中心。
何と言っても嬉しいのは机の広さと照明の配置、そしてコンセントの数が多さでしょう。夜に仕事が残っているビジネスマンには十分な環境が整い、カメラやスマホ、パソコンなどの充電も一気にまとめて出来るのが実にありがたい。
また部屋には「加湿機能付き空気清浄機」が完備され、消臭剤もある。使い捨てのスリッパが用意されている点も女性からは高評価。
お客さん目線のサービス
ホテルに宿泊と言えば部屋や食事も大事ですが、やはり接客や心遣いを気になるところ。またホテルのフロントと言えば少しお堅いイメージがありますが、そう感じさせない柔らかさがあるのは会員制度のサービスのお蔭でしょうか。
フロントのスタッフは積極的にお客様とコミュニケーションをとる姿が印象的で、近隣での外食や観光情報なども気軽に教えてくれます。
また、館内には心憎いデザインもチラホラ。例えば「ホテルWBF北船場EAST」では廊下に見える部屋番号の案内表示が、この地域の古地図をモチーフにしたもの。
他にも「ホテルWBF本町」ではエレベーターホールの前に大阪城の石垣の壁紙を使用。また同ホテルの正面の入口には1週間に1回「今週の花」として、スタッフの手によるフラワーアレンジメントを楽しませてくれます。
お客さんとの会話は些細な事から始まったりするもので「あの壁紙は大阪城の…」と言った感じで全てがコミュニケーションのツールになるんだとか!なるほど、手書きのロゴの温もりあるイメージが社風としてしっかり根づいているのが素晴らしい。
ホテルWBF本町
2018年6月にオープン。全182室。大阪観光の移動に便利な地下鉄本町駅が最寄り駅。和食・洋食あわせて70種類以上が並ぶ朝食ビュッフェ。肉吸いやいかなごのくぎ煮など地元大阪の珍味を楽しめる朝食が楽しめます。時間限定でClub WBF会員で専用ラウンジにてアルコールのフリードリンクサービスあり。
大阪市中央区北久宝寺4丁目4-10
06-6252-4690
チェックイン15:00/チェックアウト10:00
公式ホームページ
ホテルWBF北浜
2018年4月にオープン。全116室。北浜駅徒歩5分の好アクセス。朝食は和洋ブッフェ。厳選された国産小麦と水を使用した数種類の天然酵母のパンはもちろん、和食もご用意。新鮮な卵での卵かけご飯は絶品の一言です。時間限定でClub WBF会員で抹茶サービス、専用ラウンジにてアルコールのフリードリンクサービスあり。
大阪府大阪市中央区平野町1-6-6
06-6203-4690
チェックイン15:00/チェックアウト10:00
公式ホームページ
ホテルWBF北船場WEST
2018年5月にオープン。全168室。地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」徒歩6分、御堂筋・中央・四つ橋線「本町駅」、堺筋線「北浜駅」より徒歩7分の好アクセス。ボディーソープ&シャンプーバーあり。Club WBF会員で夜泣きそばのサービスあり。
大阪府大阪市中央区淡路町3丁目2-7
06-6222-4690
チェックイン15:00/チェックアウト10:00
公式ホームページ
ホテルWBF北船場EAST
2018年6月にオープン。線168室。地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」徒歩6分、御堂筋・中央・四つ橋線「本町駅」、堺筋線「北浜駅」より徒歩7分の好アクセス。ボディーソープ&シャンプーバーあり。Club WBF会員で夜泣きそばのサービスあり。
大阪市中央区淡路町2丁目6-8
06-6204-4690
チェックイン15:00/チェックアウト10:00
公式ホームページ
そして、9月に「ホテルWBFなんばえびす」、10月に「ホテルWBFなんば日本橋」、12月には「ホテルWBFなんば黒門」がオープン予定です。
株式会社ホワイト・ベア・ファミリーは、ホテル業だけでなく、もともと旅行会社から始まった会社。そして国内外のパッケージツアーも販売するなど「日本のツーリズムカンパニー」として旅行者に様々なサービスと提供しています。
このように旅人の心を掴み、多くの経験を持つ企業が大阪ミナミに次々に進出する理由として外国人観光客の存在が大きく関係しているでしょう。しかし、WBFのようにリーズナブルで良質なホテルが大阪のミナミに増える事で、更に外国人観光客が増加しているのも事実。これから大阪は益々、熱く盛り上がることでしょう。