世界で一番「親日」の島国・台湾に2015年まで住んでいた日本人「小 籠包(しょう・ろんぽう)」さんが発行する無料メルマガ『〜台湾大好き!メルマガ〜 レレレの台湾』。今回は、台湾で生後2ヶ月から1歳3ヶ月まで息子さんを子育てしたという小 籠包さんが、輸入品ばかりで高くて買えなかった「離乳食」の代わりに食べさせていたという「虱目魚(サバヒー)粥」について紹介しています。日本人には馴染みのない名前のおかゆですが、はたして赤ちゃんの反応は? そして気になるお味とお値段は?
台湾de子育て体験記 離乳食が高くて「虱目魚(サバヒー)粥」に救われた話
息子が離乳食を食べ始めるようになった頃(生後6ヶ月くらい)、台湾生活で一つの問題が発生しました。
それは何かというと。。。
「台湾で売っている日本製の離乳食がバカ高い!」
ということ。
日本でもおなじみのキユーピーや和光堂などが販売している離乳食は、高級スーパーなどに行くと、棚にズラリと並べられているのですが、何せ高級スーパーというくらいですから、値段が日本の倍以上します。輸入の関税が高いんです。。そして、現地の台湾製の離乳食は成分がよくわからない、アメリカの離乳食(Gerber社)は日本製と同じく高い。。。
例えば日本で100円くらいで売られている離乳食のレトルトパックが、台湾では300円近くもしてしまうのです。
そんな高級輸入離乳食を毎回あげられるほどの余裕もない我が家は、もっと効率よく現地調達できる離乳食を、夜市の周辺などで探しておりました。そしてある日、とうとう見つけたのです。
それが、「虱目魚粥」でした。
虱目魚(サバヒー)は、フィリピンや台湾で定着している養殖魚で、主に台湾南部の方で養殖が盛んです。
身の色が真っ白なので「ミルクフィッシュ」とも呼ばれている淡白な白身魚なのですが、これがスープに入ると激ウマ。
そのスープで煮込んだお粥がハズすはずはありません! 私たちはこの台南名物のお粥を出すお店屋さんを、自宅から遠くない場所で偶然発見したのでした。
林媽媽厨房
12:00-22:00
台北市松山區八德路四段787號
無休
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台鐵・松山駅近くの「ラオハー街夜市」の入口付近、有名な廟である「松山慈祐宮」の並びにあるこのお店は、たまたま前を通りかかった時、看板に書かれていた「虱目魚」の文字が、目に入ったので思い切ってはいってみたお店です
台南へ家族で旅行で行った時、旧正月だったこともありお店がほとんど閉まっていて現地でありつけなかったサバヒー粥を、台北市内でやっと食べることができました。。。しかも、たったの60元(240円)から100元(400円)で食べられます。
もちろん、台湾だから全品テイクアウトもオッケーなのです。観光客ならホテルに持ち帰っても、お店の中で食べてもいいんです!
日本製のバカ高い離乳食のレトルトにも飽きていた息子は、ここのサバヒー粥は本当によく食べてくれました。
一時期、夜ご飯を食べに(持ち帰るために買いに)毎週のようにラオハー街夜市に行っていたことがあるのですが、その度にココでサバヒー粥を買うのが定番になっていました。もはや顔を覚えられていたかもしれません。。
この周辺ではもう一軒、サバヒー粥の専門店があります。
台南無刺虱目魚粥
11:00-20:30
台北市中破北路27號
不定休
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洋服問屋街「五分埔」の近くにあるので、こちらもぜひ訪れてみてくださいね。こちらのお店は、お粥のほか、サバヒーのスープが美味しいことでも有名です。綜合湯という全部入りスープ(皮、お肉、つみれ入り)は70元(280円)とお得ですよ。
というわけで、うちの息子の体の一部は、サバヒー粥で出来たといっても過言ではありません。
美味しく柔らかく優しい味のお粥は日本に帰ってきた今でもたまに食べたくなります。。。
小さなお子様連れで台湾旅行される方、食べさせるものに困ったら、サバヒー粥を覚えておいてくださいね。
image by: GoogleMap(Anne Hsieh)