日本から直行便で約13時間のメキシコシティ。そこから日帰りで行ける人気の観光地が、テオティワカン遺跡です。2つの大きなピラミッドを中心に、広大な敷地に多くの遺跡が並び、一気に古代文明の世界へとタイムトリップできます。
実はこの遺跡、建物はしっかり残っていますが、その成り立ちや文明など、多くがまだ謎に包まれています。今回は、メキシコシティに2年住み、メキシコ各地の遺跡を旅した筆者が、「すぐに行ける古代遺跡」テオティワカンの魅力を紹介します!
※本記事は現段階でのお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内情報および各施設などの公式発表をご確認ください。
日帰りで古代遺跡を堪能!
メキシコシティからテオティワカンへは、バスで約1時間と近く、ホテルから出発する日帰りツアーもたくさんあります。
テオティワカンとは、メキシコ先住民のナワトル語で「神々の都市」という意味。12世紀にこの地を発見したメシカ人(アステカ人)が名付けました。神殿や施設がいくつも残っており、宗教都市なのは確かですが、発見当時すでに廃墟だったため、いまだ多くが謎に包まれています。
写真右下にあるのが「太陽のピラミッド」、写真では斜めになっていますが、真ん中をつらぬくのが南北4kmに伸びる「死者の道」で、その突き当り(写真左上)に「月のピラミッド」があります。
テオティワカンは、日本の弥生時代にあたる紀元前2世紀から、6世紀ごろまで繁栄しました。一説には、最盛期の人口は20万人とも言われています。テオティワカン以後、これに匹敵する大都市は、15世紀まで現れていません。
それなのに、一体誰が作ったのか、どんな民族が住んでいたのか、そしてなぜ滅亡したのかなど、まだ解明されていないことが多く、今も研究が続けられています。
謎多きテオティワカン遺跡の見どころを、さっそく紹介します!