宮城の野趣あふれる巨石露天風呂。日帰り温泉「まほろばの湯」

隠れ里で本格的なうなぎを堪能する

古民家食事処「くぬぎ庵」は、武田信玄の17代末裔が住んでいた由緒ある古民家を山形県鶴岡市より移築再生した建屋とのこと。風情あふれる空間では、本格的な料理からスイーツなどのカフェメニューまで幅広いメニューが揃っています。

中でも名物は本格的なうなぎ。国産うなぎを炭火で焼き、秘伝のタレで仕上げるこだわりのうなぎの蒲焼はうなぎ職人歴40年の職人が捌きから焼までを担当して提供する人気メニュー。

なぜ温泉でうなぎ?」と思いますが、実は、うなぎは遠刈田温泉開湯の由来と深く関わっているからなのです。それが「ウナギとカニの争い」という伝説。蔵王町には三階滝と不動滝という景勝地があります。三階滝にはカニが、不動滝にはウナギがすんでいて、両者が腕比べをしたところ、カニはウナギの体を3つにちょんぎってしまい、ウナギの尾っぽは遠刈田温泉へ飛ばされたということです。そこから、遠刈田温泉は腰の痛みや子宝に恵まれる温泉になったいうことです。

いずれにしても、栄養価が高く、滋養強壮、スタミナアップに効果的なうなぎは、温泉との相乗効果から相性のよい組み合わせといえそうです。


コンパクトな「オールジャパン」、いいとこどりのスパリゾート

まほろばの湯は、こじんまりとしているものの、湯量豊富な自家源泉に加え、蔵王石をくり抜いて造った巨石露天風呂、古民家をリノベーションしたメニュー豊富な食事処などエンタメ度はかなり高い温泉宿です。なんといっても日帰り温泉の気軽さも魅力の一つ。最近では、蔵王の御釜や近くにある「宮城蔵王きつね村」などを見学した後に立ち寄る外国人も多く、定番のコースとして定着しているそうですよ。

私が訪ねた時も、風呂上りの休憩所で地元のおじいさんとアジア系の若者がカタコトで交流するほほえましい姿が目に留まりました。外国人ならずとも私たち日本人も訪ねてみれば、ほっこりすること間違いなし。宮城に立ち寄った際はぜひ訪れてみてはいかがでしょう。

image by:まほろばの湯

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