7000を超える島々が浮かぶフィリピンは、国全体が常夏の美しいビーチ天国です。一般的に、フィリピンのリゾートというとセブ島やボラカイ島を思い浮かべる人が多いようですが、“最後の秘境”として世界中から熱い視線が注がれるのが「エルニド」です。
日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、ダイバーはもちろん、リゾートラバーやビーチラバーたちには、“死ぬまでに一度は訪れたい憧れの地”としてよく知られる場所です。
“最後の秘境”なんて聞くと、はるか遠く、地球の裏側にでもあるようなイメージを持ちますが、フィリピンは日本からも近く、時差もたったの1時間。地図で見ると、石垣島から東京間よりも石垣島からエルニド間のほうが近いことがわかります。と聞くと、俄然行きたい気持ちになりませんか?
ということで、今回は日本からも行けるフィリピン最後の秘境「エルニド」をご紹介したいと思います。
美しい秘境「エルニド」を旅する
エルニドを島だと思っている人もいるようですが、実は町の名前。フィリピン南西部、マレーシア・ボルネオ島との境界近くに浮かぶパラワン島の北部に位置します。パラワン島は南北に397km、東西に平均約40kmと縦に長く、美しい珊瑚礁の海の他、亜熱帯の大自然が広がるジャングルや世界遺産にも制定される地底河川など見所がいっぱいの島です。
特にエルニドがある島の北部は、パラワンの入り口となる首都プエルトプリンセサから陸路で5時間ほど離れていることもあり、そのほとんどがいまだ手つかずの大自然の山と海。数多あるフィリピンの島々のなかでも、大変貴重な自然が残される地として注目が集まっているエリアなのです。
そんなパラワン島を含むこのあたりはカラミン諸島と呼ばれ、光輝く海に大小の島々が点在するフィリピンでも最高級のリゾートエリアとしても知られています。アマンリゾートが展開する「アマンプロ」があるのもこの一帯に浮かぶ島と聞けば、納得ですね。