世界中から色々な人が訪れる日本。年々、訪日外国人は増加傾向にあり、旅行だけでなく日本で働いていたり、留学していたりする外国人も増えています。でも最初のころは慣れない生活や異文化に困惑した経験を持つ外国人も少なくないようです。
前回、トリップエディターでは、「日本とは微妙に違う礼儀作法」をご紹介しましたが、今回は日本が好きでやってきた在住歴9年のアメリカ人と在住歴8年の韓国人に「日本で気を使っていること」について話を伺ってみました。一体、どんなことに気をつけて生活しているのでしょうか?
- 日本出身(以下・リカ):トリップエディター編集部のリカちゃん。26歳。生まれも育ちも日本。好きな言葉はニンニクマシマシ、アブラオオメ。
- 韓国出身(以下・キム):ソウル生まれで大学から来日したキムくん。26歳。小学生の頃に見た日本のアニメにハマって、いまでは日本の大学で博士号取得中。
- アメリカ出身(以下・マイク):アメリカ人と日本人のハーフのマイクくん。27歳。アメリカ在住時から日本のヒップホップが大好きなサラリーマン。
日本で気を使うことってあるの?
リカ:みんなは日本に来て長いと思うけど、いまだに日本で気を使うことって何かある?
マイク:電車のなかは気を使うよね。電話はだめじゃん?
リカ:電車では電話しないのが当たり前だね。
キム:日本の電車は静かで過ごしやすいよね。この前、韓国に帰ってバスに乗ってたら、女性が電話で「バスの中、ひまだから電話しよう」って話し始めたんだよ。周りなんて気にせず友達と電話し始めちゃってさ。
リカ:韓国では電話OKなの? 誰も注意しない感じ?
キム:OKだよ。誰も注意しないし、ずっと電話している人も多い。俺は日本に慣れてるから、「そういえば韓国は電話してもいいんだった」って思ったね。
リカ:じゃあキムくんは日本の電車のなかでは電話しないの?
キム:車内にも注意書きがあるから電話はしないね。日本に来る前から、車内での通話はダメって知ってたし。
マイク:急な連絡があったときに、わざわざ電車を降りなきゃいけないのはちょっと面倒かも。たまに電話に出て「掛け直します」って言ってるサラリーマンがいるけど、そのまま話してもいいのでは? って思うこともある。
リカ:急いでいる人は大変かもね。他に、マイクくん自身が電車のなかで気を使ってることってある?
マイク:音楽が好きだからやっぱりイヤホンの音かなぁ。アメリカでは電車でもバスでもジャンジャン音漏れしてる人が多いけど、日本で電車に乗るときは音漏れしない音量か確認する(笑)一回、注意されたことあるから、それからは気をつけてるよ。
リカ:外国では電車はただの移動手段かもしれないけど、私はいかに通勤時間を快適に過ごすかを念頭に置いてるから、音漏れとかあると気が散っちゃう。
キム:静かに過ごしたい人がきっと多いんだよ。