世界遺産の温泉も。日本温泉協会が「オール5」を付けた日帰り温泉

温泉津温泉の町並み image by: 島根県観光連盟

関東で「オール5」を獲得した日帰り・共同浴場

写真はイメージです image by: shutterstock

関連記事では「オール5」を獲得した全国の日本温泉協会加盟旅館・ホテルを紹介しました。では日帰り・共同浴場では、具体的にどこが挙げられているのでしょうか。

群馬県

伊勢崎温泉・・・伊勢崎温泉 湯楽の里

埼玉県

春日部温泉・・・春日部温泉 湯楽の里

戸田温泉・・・天然温泉戸田温泉 彩香の湯

百観音温泉・・・東鷲宮百観音温泉

image by:妖精書士[CC 表示-継承 3.0],via Wikimedia Commons

湯楽の里という言葉が目立ちますが、湯楽の里は、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神川と関東に17カ所の日帰り温浴施設を展開する株式会社スパサンフジの施設ですね。

関連施設として栃木市にある「栃木温泉 湯楽の里」、「埼玉県の熊谷温泉 湯楽の里」、「所沢温泉 湯楽の里」も、「オール5」とは言わないものの、1つだけ「4」残りすべて「5」という高い評価を得ています。

関東出身者ながら筆者は訪れた経験がありませんが、関東旅行で気軽に、あるいは在住者が日常的に最高の温泉入浴を楽しみたいと思ったら、湯楽の里を近場に探せばいいのかもしれませんね。

『全国温泉大辞典』(旅行読売社)を見ても、戸田温泉、百観音温泉を含め、伊勢崎、戸田温泉は記載がありません。春日部温泉に関しては、かすかべ湯元温泉として、

岐阜県北部には、奥飛騨温泉郷と呼ばれる一大温泉地があります。新平湯、栃尾、平湯など5つの温泉地の総称になりますが、その奥飛騨にある観光地、新穂高ロープウェイの乗り場近くにある日帰り入浴施設が、中崎山荘 奥飛騨の湯になります。

周辺にはほかにも日帰り入浴施設があり、単に制度の審査を受けていないだけで、「オール5」に選ばれる施設がたくさん存在する可能性もありますが、少なくとも「中崎山荘 奥飛騨の湯」は、大浴場、露天風呂ともに、源泉、泉質、引き湯、給排湯方式、加水、新湯注入率において最高評価を得ています。

泉質は単純温泉ですからシンプルで誰でも気軽に入れる温泉です。ある意味で、日帰り入浴として最適の泉質とも言えるかもしれませんね。


中国・四国地方で「オール5」を獲得した日帰り・共同浴場

温泉津温泉の町並み image by: 島根県観光連盟

最後に中国・四国地方で「オール5」を獲得した日帰り・共同浴場を紹介します。

島根県

image by:photolibrary

島根県にある全国区の有名温泉地、温泉津(ゆのつ)温泉の共同浴場、薬師湯(やくしゆ)になります。温泉津温泉は世界文化遺産にも指定されており、石見銀山(大森銀山)の積出港として栄えた港町にある温泉地です。『全国温泉大辞典』には、

<湯町のちょうど中ほどに「藤乃湯」と「元湯」の二つの共同浴場がある。宿には内湯もあるが、浴衣がけで手拭いを下げ、下駄をならして共同浴場へ通う風情は美しい>(上述の書籍より引用)

とあります。この「藤乃湯」が現在の薬師湯です。とにかく温泉津は雰囲気たっぷりの温泉街。石見銀山観光で温泉津に宿泊したら、宿の温泉とは別に、あえて薬師湯にも出かけて入浴を楽しみたいですね。

以上、日本温泉協会が認定する「オール5」の日帰り・共同浴場を紹介しましたが、いかがでしたか?残念ながら制度は廃止となりますが、同制度で「オール5」を獲得した温泉地の魅力は、今後も変わらないはず。上述した温泉地の近くに出かけたら、日帰り入浴のための施設ですから、ぜひとも立ち寄ってみてくださいね。

image by: 島根県観光連盟

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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