氷河と聞くと、ヨーロッパの緯度の高い場所や高山、さらには南米チリやアルゼンチンの台地パタゴニアなどにあるイメージがあります。しかし氷河は、実は日本にもあるとご存じでしたか?しかも日本でも北海道ではなく、なんと意外にも富山にあるのです。
一説によると、地球はまだ氷河期?
確か昔、学校の授業などで、「氷河期が終わって海水面が上昇すると、大陸から日本列島が切り離されて……」などと習いませんでしたか?記憶が定かではありませんので、勝手な勘違いかもしれませんが、いずれにせよ氷河期はすでに終わっていて、地球には「昔氷河期があった」というようなイメージを持っている人も多いのではないかと思います。
しかし、一説によると地球はまだ氷河期とも言われています。氷河期の定義は、地球の緯度の高い部分に氷河がある時代のことで、今は寒さが一旦小休止している間氷期(かんひょうき)にすぎないのだとか。
また、立山カルデラ砂防博物館が発刊した企画展の資料には、
<現在にもっとも近い氷期は11万年前にはじまり、1万2千年前に終わるまで約10万年間続きました>(『立山の地形 氷河時代の立山』より引用)
とあります。11万年前に始まった氷期(氷河期の中でも寒い時期)は10万年ほど続き、今から1万2千年前くらいに暖かくなって現在に至るのですね。