政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客数の年間推計値(PDF)によれば、2018年12月の観光客数は前年同月と比べ、約11万人増加の263万2,000人と過去最高を記録しています。
2020年の東京オリンピックも控え、ますます多くの外国人から注目を集めている日本。なかでも親日の方が多いと言われている香港・インドネシア・マレーシア・台湾・タイのアジア5カ国からの注目度は、一体どのようになっているのでしょうか。
この度、アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト「FUN! JAPAN」が、香港・インドネシア・マレーシア・台湾・タイのアジア5カ国の留学事情について調査しました。日本への関心が高い会員たちが、どこへ留学して何を学びたいと感じているのか、早速アンケート結果をチェックしてみましょう。
日本語取得目的だけじゃない日本留学、文化に惚れ込み決意する人も多数
「どこに留学したいか」という質問で「日本」と答えた人は、インドネシアが85.8%、タイが62.0%、マレーシアは77.7%、台湾は69.5%、香港は60.8%と、すべて50%を超える高い数値に。「留学するなら日本!」という結果となっていますね。
日本へ留学して学びたいことを具体的に調査すると、断トツで「日本語」という回答が多数に。私たち日本人の留学目的も「英語の取得」がほとんどであることもあり、日本への留学が日本語の勉強目的だということも大変うなずけます。
一方で興味深い結果となっているのが「日本の文化」を目的にする人も大変多いということ。「日本語の文法」や「ビジネス日本語」よりも多い結果となっており、日本への留学目的は今後の仕事のためなどに直結しているのではなく、日本の文化や日本人の生活に興味を持った延長で、留学を検討し始める人が多いことがわかります。
また「どんな業界で働きたいか」という質問では、どの国でも「エンタメ」が比較的上位にランクインしており、世界中で人気を博している日本のアニメやマンガを好きになり、それをきっかけとして日本への留学を決意する人の多さが、ここでも伺える結果となっています。
実際に日本留学を考えている人は、ほとんどの国で「1~3年という期間内で日本に留学するつもり」と答えた人が5~10%という結果になりました。
日本への留学を視野に入れながらも、文化の違いや金銭的課題を不安要素に挙げる人が多く、実際に留学を決意することへの壁となっているようです。なかでもインドネシアは60%の人が「金銭問題」と答えており、高いハードルだということが考えられます。
日本の魅力のひとつとして考えられるのが「技術力の高さ」ですが、技術系の職業の筆頭である美容系・飲食系・工業系等の専門学校では、留学生を受け入れている施設も多数あります。
日本留学では語学取得以上の魅力や、踏み出すハードルを下げるためのさまざまな留学方法あることを、さらに多くの人に知ってもらうことが重要だと考えられますね。
source:PR TIMES
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