カルチャーショックなどを通じて海外生活の風景を発信しているスイス在住のメルマガ著者・Apfelさん。ご自身のメルマガ・「スイスの街角から」 番外編~3つの文化に囲まれて ブログでは書けないあれこれで、日本とは違ったスイスの生活をご紹介しています。
スイスのインフルエンザ事情
冬まっただ中、日中でも氷点下の気温となる寒い日の続くスイスですが、1月中旬ごろから明るい陽の光が射し、青空が広がる日が続いています。
太陽の日差しを受けると、少しだけ元気を取り戻せそうな、冬のチューリッヒ湖畔の街よりお届けします。
湖畔の自宅近くに広がるワインフィールド。誰でも自由に散策できるのが、スイススタイルです。 秋にぶどうの収穫が終わり、春を待つ季節。
日本では現在、インフルエンザが猛威をふるっているようですが、スイスでもインフルエンザでダウンしている人が増えています。夫の勤務する同僚たちも新年からインフルを理由に会社をお休みして人たちがいるそうです。
スイスにもインフルエンザ予防のための予防接種があります。夫は会社が契約をしているドクターが来社してくれるので、毎年他の社員達と共に接種を受けています。
私はホームドクターのクリニックで、毎年接種しています。保険適用外で、私が通うクリニックでは費用は30フラン(約3300円)。
高いような気もしますが、コレを受けていると、何となく安心できるような気もして、10年くらい前から毎年の習慣です。もちろん、手洗い、うがいもしっかり!
スイスでは街の薬局でも予防接種を受けられる!
この他、スイスでは街の薬局でも予防接種を受けられます。クリニックで受ける場合、一応予約をして訪れるのですが、薬局で受ける利点は、予約無しにその場で接種できるという点。
私の住むチューリッヒ州はドイツ語圏ですが、インフルエンザはドイツ語で「グリッペ」です。冬になると、こんな看板をよく見かけます。
「予約なしで、インフルエンザの予防接種を受けられますよ~」
お買い物途中にぜひお立ち寄りを・・・ということです。ただし、それでもかかってしまったら、もうあとは休息を取って、休むしかありません。
クリニックに行っても、「家で休んでいなさい!」と言われるのがオチですし、英国人の夫もそうですが、スイスの人々はインフルエンザで病院にはほぼ行かないようです。温かくして、ビタミンと水分を補給してひたすら眠るのがスイス流。
日本に住んでいた頃は、病院に行って、お薬を処方していただいて治すのが当たり前だった自分には、この自然治癒がまだどうしても馴染めなくて、なるべく風邪を引いたり、インフルエンザにかかったりしないよう必死で予防と防御をしている、スイスでの冬の生活です。
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