これからの季節でいえば「花粉症」に備えたマスクや目薬などが気軽に手に入る、ドラッグストア(薬局)。薬はもちろん、日本のコスメやお菓子まで手に入ることから、近年では訪日外国人観光客の注目も集め、新たな爆買いスポットとなっています。
そこで今回は、全国一般用医薬品(OTC)販売動向調査のデータから、2018年12月度の「一般用医薬品 薬効別ランキング」をご紹介します。
キャラクターやブランド目薬が好調。値段も高価格化の傾向?
今回発表された2018年12月のOTC関連薬市場の販売金額は、2017年同月比101.6%の1,069億円を記録しました。10月から3カ月連続で前年の販売金額を上回るという好調が続いているようです。
2018年4月度から12月度までの累計でもっとも売上が大きいのは、主な効能・効果が「目の疲れ・結膜充血・眼病予防」などの一般的な商品で、次いで中高年層をターゲットにした商品となっています。
一方、2017年12月は気温が低かった影響などで好調だった皮膚用薬(殺菌消毒剤を除く)は、2018年12月は、その反動と気温が高かったことが影響し売上が減少しています。
今回の調査は12月という冬真っただ中の時期ということもあり、もっとも好調だった薬効は解熱鎮痛剤という結果になりました。前年同月と比較すると、3.7億円ものプラスとなっています。
上位4薬効(解熱鎮痛剤、外用鎮痛・消炎剤、目薬、総合感冒薬)すべてが前年差3億円以上のプラスとなり、過去4年の12月の販売平均値の中でも最高値となりました。みなさんも、どれも1度は必要としたことがあるアイテムばかりですよね。
さらに、訪日観光客に人気のあるブランドが全体的に堅調に売上を伸ばしたことも、好調の要因となっています。特に目薬のカテゴリで人気のある洗眼タイプは、前年同月比125%と大幅に伸長しました。スッキリとして気持ちの良い洗眼薬は観光客の方々にとって、良いお土産としても親しまれているようです。
目薬はここ数年、上記の訪日観光客に人気の洗眼タイプだけでなく、特定のブランドや各種キャラクターとのコラボ商品が売上を伸ばしているそう。毎日持ち歩くことの多い目薬は、可愛いデザインのものを見るとついほしくなってしまいますよね。
新商品は高価格化の傾向もみられており、ブランドやキャラクターへの価値を感じている人が多いといえます。毎日使う必需品の薬効。2019年の売上はもちろん、いったいどのような新製品が登場し売れてゆくのか、またインバウンド需要はどのように変化していくか、注目が集まっています。
source:PR TIMES
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