いまや世界中に点在する世界遺産。その選定基準は非常に厳しく、並大抵のことでは登録されません。それだけに、一度でも訪れると生涯忘れられないほどのインパクトのあるスポットばかりです。
そこで今回は、ランキングサイト「ランキングー!」が、20~60代男女を対象にした調査「1度でいいから行ってみたい世界遺産」から、TOP10に選ばれた世界遺産をご紹介します。
※本記事は現段階でのお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内情報および各施設などの公式発表をご確認ください。
第10位 九寨溝/中国
第10位には、中国の「九寨溝(きゅうさいこう)」がランクインしました。九寨溝は、中国四川省北部のアバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県にある自然保護区であり、標高3,400mから2,000mに大小100以上の沼が連なるカルスト地形の淡水の湖水地帯です。
水は透明度が高く、山脈から流れ込んできた石灰岩の炭酸カルシウムが沼底に沈殿します。これが太陽に光を反射して空の色を映し出し、日中には青、夕方にはオレンジと色が変化する神秘な景観が人々を魅了します。
また、ジャイアントパンダの生息地のひとつとしても有名です。
第9位 ペトラ遺跡/ヨルダン
第9位にランクインした「ペトラ遺跡」は、ヨルダンの死海とアカバ湾の間にある渓谷にある遺跡です。死海から約80km南に位置し、世界遺産のほかにも2007年7月、新・世界七不思議に選出されています。
ペトラとはギリシャ語で崖を意味し、砂漠の遊牧民が約2000年前につくった王国の都だったとされています。この地のエル・カズネ(宝物殿)は映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のロケ地としても知られています。
第8位 トレド/スペイン
第8位にはスペインの「トレド」がランクインしました。スペイン・カスティーリャ=ラ・マンチャ州の州都で、「町全体が博物館」といわれ、タホ川に囲まれた旧市街が世界遺産に登録されています。
1493年に完成したゴシック様式のカテドラルであるトレド大聖堂、ローマ時代に宮殿があった場所であるアルカサールなど多くの見どころがありますが、街自体はコンパクトなので、急げば1日で見てまわることができますよ。
第7位 イグアス国立公園/アルゼンチン
第7位にランクインした「イグアス国立公園」は、アルゼンチンとブラジルにまたがる世界最大の滝であるイグアスの滝を中心とした周辺の亜熱帯の密林を対象とした公園です。
ここの一番の見どころは、なんといってもイグアスの滝です。パラナ川との合流点より約23km上流のイグアス川にあり、季節で変化する水量により150から300の瀑布があります。
そのスケールは北米のあのナイアガラの滝を大きく上回るほどで、アメリカのセオドア・ルーズベルト大統領が夫妻で訪れた際、イグアスの滝を見た夫人が「My poor Niagara… (かわいそうなナイアガラ…)」といったというエピソードがあるほどです。