大型のものから小型のものまで相次ぐ天災のなかでも、一番の恐怖といっても過言ではない地震。過去の教訓を活かし「いざというとき」に備える方も増えていますが、自宅がどれほど地震に耐えられるのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
木造耐震設計事業など手掛ける株式会社エヌ・シー・エヌが、全国の2,889名に「耐震に関する全国意識調査」を実施しました。意識の高い地域はどこに集中しているのか、早速その結果をご紹介します。
※本記事は現段階でのお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内情報および各施設などの公式発表をご確認ください。
実は耐震意識の高い神奈川県、その理由は?
今回の調査では、「住宅の耐震意識」と「地震への備え」の回答率から「耐震県」ランキングを作成。その結果、以下の順位になっています。
- 第1位 神奈川
- 第2位 岩手
- 第3位 兵庫
- 第4位 宮城
- 第5位 青森
東日本大震災や阪神淡路大震災で被災した地域が多くランクインしていることがわかります。なかでも意外な第一位が、神奈川県です。
耐震の認知・理解などを示す「住宅の耐震意識」で4位、「地震への備え」で1位と高いスコアを記録し「耐震県」総合1位になっています。
総務省統計局の「平成25年住宅・土地統計調査」によると、神奈川は東日本大震災による県外からの転入世帯も多いとのこと。
そのことからも、高い耐震意識を持つ方が多くなっているのかもしれません。一方、下位3県は45位「京都」、46位「島根」、47位「広島」となっています。
「自分の住むエリアで、今後30年以内に震度7以上の地震が起きる可能性があると思う?」という質問では、「徳島」78%、「山梨」75%、「静岡」73%の3県が上位に。
常に想定されている「南海トラフ巨大地震」や、連動した富士山噴火による大地震を懸念しての結果だと予想されています。また、「富山」「石川」や「沖縄」「長崎」「佐賀」では大地震の可能性を少ないと見ている結果となっています。
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