日本への海外旅行者がますます増えているなか、アジア圏をはじめ多くの国からさまざまな人が日本文化を日常的に楽しんでいます。
都市部から自然まで多くの見どころがある日本旅行ですが、多くの国と地域の人々は、日本に対して実際はどのような感情を持っているのか気になるところですよね。
この度、アウンコンサルティング株式会社が、韓国、中国、台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナム、フィリピン、アメリカ、オーストラリア、イギリスの世界13カ国を対象に、親日度とそれに関連するデータを調査しました。そのリアルな結果を、早速ご紹介します。
全体的に日本に対して好感を示している国が増加
「日本という国が好きですか?」という質問について、回答結果の2018年と2019年の「嫌い」「大嫌い」の割合を比較すると、韓国では28%から17%、中国では15%から7%と大幅に減少していることがわかりました。日本への中国人旅行者の増加や、日本国内での韓国文化の流行がこの結果に影響しているのかもしれません。
これに対して、シンガポール・ベトナム・香港では、「大好き」の割合が10%以上減少。
また2018年の調査では、日本を「嫌い」「大嫌い」と回答した人の割合が0%だった国は香港・タイ・ベトナムの3カ国でしたが、2019年調査ではタイ・マレーシア・インドネシア・フィリピン・アーストラリアの5カ国に増加。全体的に、日本に対して好感を示している国が増えているようです。
「日本人が好きですか?」という質問では、「嫌い」「大嫌い」の割合に大きな変化はないものの、日本への高感度と同様「大好き」の回答が大幅に減少しました。
特にアメリカ・シンガポール・ベトナム・香港で10%以上、シンガポールにおいては36%減少している結果に。何か原因が考えられます。
「日本旅行で困ったこと・不安なこと」について調査すると、全体的に比率が高いのは「スタッフとの会話が通じない」「地震等の災害」「交通費が高い」に集中しました。
特に中国・台湾・香港は、日本を旅慣れている旅行者が多く、リピーターが地方に分散。地方は多言語対応が遅れている場所も多く、「スタッフとの会話が通じない」ことに不満を感じたのではと推測されています。
さらに、キャッシュレス化の進んでいる中国では「電子マネー決済」への不満も高いことがわかりました。日本ではクレジットカード対応も進んでいない店舗もまだまだ多く、電子マネー決済が行き渡るまでには時間がかかりそうです。
2018年の訪日外国人数は、史上初めて3,000万人を超え、3,119万人(前年比+250万人)を達成し、2018年も順調に拡大・成長した年といえます。しかし、2016年から2017年の訪日客数の変動(前年比+466万人)と比較すると伸びは鈍化傾向にあるようです。
より多くの海外旅行者たちが良い思い出を作ってくれるよう、海外からの旅行者が日本で抱える不満の一つひとつを解決し、日本を思いっきり楽しんでもらえるように整えることが期待されています。
- source:PR TIMES
- image by:Anutr Yossundara / Shutterstock.com
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。