「銀座と地獄は日本中にある」こんな冗談があるほど、日本には「地獄」と名がついたり、それを思わせる佇まいの観光地が多くあります。
今回は、そんな日本全国にある「地獄スポット」をご紹介します。本物の地獄と違って、行ったら帰って来られないわけではないので、安心してお出かけになってくださいね。
目次
- 1トドワラ/北海道別海町
- 2地獄谷遊歩道/宮城県大崎市
- 3鬼押出し園/群馬県嬬恋村
- 4鬼の舌震/島根県奥出雲町
- 5別府地獄めぐり/大分県別府市
- 6雲仙地獄/長崎県雲仙市
トドワラ/北海道別海町
「トドワラ」は、野付半島にある立ち枯れたトドマツ林の跡です。白骨のように白く硬い感じの木が立つ様子は、海べりで近くに水があるせいで、三途の川のほとりのような荒涼とした雰囲気をかもし出しています。
現在も浸食が進んでおり、いずれは見られなくなるかもしれないという儚さも、それに拍車をかけます。
その一方で、野付半島はクロユリやセンダイハギで知られる花の宝庫でもあり、オオハクチョウなどの渡り鳥がやってくるラムサール条約登録湿地なのです。
この「静と動」あるいは「死と生」のコントラストが、野付半島の魅力といえるかもしれませんね。
地獄谷遊歩道/宮城県大崎市
鬼首温泉郷のなかの吹上温泉にある「地獄谷遊歩道」は長さ約1kmほどの遊歩道です。吹上沢に沿って温泉が10数カ所で自噴しており、遊歩道のわきでも温泉が噴出しています。
紫地獄と呼ばれる間欠泉や、その近くには卵湯という湯溜まりもあります。
そこに生卵を10分ほど入れると、できたての温泉卵が食べられるので、生卵持参で訪れる方が多いとか。もしも持参して温泉卵を作る際は、ゴミを忘れずに持ち帰るようにしましょうね。
鬼押出し園/群馬県嬬恋村
「鬼押出し園」は、1783(天明3)年に起こった浅間山の大噴火で流れ出て固まった溶岩をベースとした公園です。
約200年の歳月を経てなお、尖ったように見える溶岩が広がる風景はまるで地獄のよう。溶岩の合間にイワカガミなどの高山植物やヒカリゴケが生えているので、ますます溶岩の不気味さが引き立てられます。
園の中央には、大噴火の犠牲者を供養するため建てられた浅間山観音堂があり、東京・上野の寛永寺に伝わっていた聖観世音菩薩が厄除観音として祀られています。
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