海外旅行における移動手段といわれて、誰もが真っ先に思い浮かぶものといえば飛行機。ただ、もしあなたが訪れた国のことを隅から隅までを堪能したいと思うならば、鉄道による旅を計画されてはどうでしょうか。
山岳、森林、草原、街と少しずつ移り変わっていく風景。鉄道の車窓には、飛行機での移動では見られない新鮮な景色が広がります。今回はそんな、ゆっくりとした旅を楽しめる「世界の長距離鉄道」をご紹介しましょう。
目次
- 1台湾高速鉄道/台湾
- 2ベトナム国鉄/ベトナム
- 3タイ国鉄/タイ
- 4シベリア鉄道/ロシア
- 5ジャーニー・ビヨンドレール/オーストラリア
- 6アムトラック/アメリカ
- 7VIA鉄道/カナダ
台湾高速鉄道/台湾
台湾北部の台北と台湾南部の高雄の間の約350kmをおよそ100分で走るのが、「台湾高速鉄道」。現地では「シンカンセン」で通じることもあるとか。それもそのはず。台湾高速鉄道は、日本の新幹線技術を多く導入しています。
車両の外観も車内の座席配置も新幹線そっくり。最高速度も時速300kmで新幹線とほぼ同じのため、日帰りで横断可能。それでも料金は、日本に比べてかなり安いから嬉しいですよね。
ベトナム国鉄/ベトナム
ベトナム国鉄の代表的な長距離鉄道といえば、首都ハノイと南部のホーチミンを結ぶ「ベトナム統一鉄道」です。走行距離は約1,700km。横断するまでに、約30時間かかります。
走行距離のわりに時間がかかるのは、時速50kmから70kmと速度が遅いのが理由です。
フエ、ダナン、ニャチャンといった観光都市に停車するので、途中下車して観光を楽しみながら目的地を目指すのもおすすめ。ゆっくりと旅をしたい方にはうってつけの鉄道です。
タイ国鉄/タイ
「タイ国鉄」の長距離鉄道といえば、首都バンコクからマレーシアのパダンブサールまでの路線です。
走行距離は約1,000km、走行時間は約17時間かかるので車中1泊2日の旅になります。寝台車のため寝る場所に困ることはなく、食堂車ではタイ料理も味わえますよ。
ただし、列車が走るタイのマレーシア国境付近は、イスラム武装勢力が出没するおそれあり。外務省が「不要不急の渡航中止」と「渡航中止勧告」を出している地域のため、お出かけの際はくれぐれもご注意くださいね。
Page: 1 2