ロマンあふれる粋な旅を。情景に癒される「世界の長距離鉄道」7選
シベリア鉄道/ロシア
ロシアの首都モスクワと太平洋岸の都市ウラジオストクを結んでいる「シベリア鉄道」。走行距離は約9300キロメートルで、この距離を約1週間で走破します。このスケールの大きさ、ロマンをかき立てられますよね。
ただし、このシベリア鉄道にはいくつか注意点が。それは、トイレとシャワーの設備が十分ではないということ。そして、車中で「やることがない」という点です。
車中で退屈しないための手だてを考えておけば、旅をさらに楽しめること間違いなし。5日目以降は、景色も変化してくるので、必見です。
ジャーニー・ビヨンドレール/オーストラリア
オーストラリアの鉄道会社「ジャーニー・ビヨンドレール」は、大陸横断と縦断の2つの鉄道を運営しています。横断鉄道の「インディアンパシフィック号」はシドニーとパースを結んでおり、車中3泊4日。
走行距離は約4,300kmで、途中のナラボー平原では世界一長い直線路を走ります。ラグジュアリーな空間で、旅を存分に楽しめること間違いなしです。
縦断鉄道の「ザ・ガン号」は、アデレードとダーウィンを結んでおり、車中3泊4日。走行距離は約3,000km。途中駅周辺の観光ツアーも用意されているため、アリススプリング駅からのツアーではウルル(エアーズロック)を遊覧飛行で楽しめます。
アムトラック/アメリカ
アメリカの旅客鉄道「アムトラック」は全米を網羅しています。長距離路線はいくつかありますが、特に人気なのは西海岸のサンフランシスコとシカゴを結ぶ「カリフォルニア・ゼファー号」。
走行距離は約3,920km、車中2泊3日。ロッキー山脈の風景が楽しめることはもちろん、食堂車やラウンジの設備やメニューも充実しています。
東海岸からであれば、ニューヨークとシカゴを結ぶ「レイクショア・リミテッド号」も人気。全長約1,500km、車中1泊2日。五大湖の風景が楽しめます。この2つの路線を乗り継げば、北アメリカ大陸横断です。
VIA鉄道/カナダ
1978年に設立されたのは、カナダの国営鉄道「 VIA鉄道」。大陸横断の人気路線「カナディアン号」を運営しています。五大湖畔のトロントと太平洋岸のバンクーバーを結んでおり、走行距離は約4,500km、車中4泊5日。
車窓からは五大湖とカナディアン・ロッキーの風景がのぞめます。
2階建のパーク・カーやガラス張りのパノラマ・カーなどの展望車に乗れば、臨場感が増すのでおすすめ。横断ではなく縦断したいという方は、カナダ南部のウィニペグと北部のハドソン湾沿いのチャーチルを結ぶ路線に乗りましょう。冬場ならオーロラが楽しめますよ。
国にもよりますが、鉄道の車中というのは盗難がひじょうに起こりやすい場所です。日本ならともかく、言葉に不自由しがちな海外で盗難にあうと、被害を説明するだけでも大変。くれぐれも、身の回り品の扱いにはご注意くださいね。
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