キューバといえば陽気な音楽やカリブ海のビーチ、スペイン統治時代の面影が残るコロニアルな街並みに、現役で走るクラシックカーが有名です。
そんな歴史を感じさせるキューバの首都・ハバナに、老若男女が幅広く楽しめるアート空間「ファブリカ・デ・アルテ」が誕生!
絵画、写真、映像などの現代アートが多数展示され、複数あるイベントスペースでは連日ライブやダンス公演、ファッションショーなどが行われています。
今回は観光客はもちろん、地元のハバナっ子にも人気のアートスペース「ファブリカ・デ・アルテ」の楽しみ方をたっぷりとご紹介します!
約100年前の工場を改装したアート空間
2014年にオープンした「ファブリカ・デ・アルテ」は、煙突がある背の高い建物とその後ろの四角い建物とで構成された、広大なアート空間です。
ハバナ旧市街からはタクシーで約15分、新市街と呼ばれる閑静なエリアにあります。
正式名称は「ファブリカ・デ・アルテ・クバーノ(Fabrica de Arte Cubano)」。「キューバのアート工場」という意味で、その名の通り1900年代前半の食用油工場を改装して作られました。
もともとキューバの食品産業省が所有していた工場を、アート活動に利用するため文科省に譲ったという、社会主義国らしいエピソードもあります。
同施設にはギャラリーのほか、若者に人気のクラブスペース、音楽・ダンス・演劇などが見られるステージ、さらにバーやレストランもあります。あらゆる分野の現代アートに触れることができ、連日多くの人が詰めかけています。
常にオープンしているわけではなく、木曜日から日曜の午後6時~翌午前2時までの営業です。以前は午後8時オープンでしたが、少し早くなりました。
また定期的に閉館する期間があり、2019年は9月2日~10月2日までがクローズとなっています。詳しい営業日については公式サイトで確認してください。
出入口は建物の煙突側にあります。イベントが始まる直前は行列ができるので、午後8時より早めに行くことをおすすめします。
ここで入場料を払い、白い紙のチケットをもらいます。料金は5CUC(約500円)程度ですが、イベントなどにより異なるので現地で確認してください。
なかで飲食するとチケットにスタンプが押され、出口でまとめて支払うシステム。チケットをなくすと飲食の有無に関わらず一律30CUC(約3,000円)を支払わなければいけないのでご注意を。
ちなみに煙突がない方の壁側には、現地の人が利用するバス停とタクシー乗り場があります。深夜まで行列ができていますが、こちらは入場の列ではありません。入口を確認してから並ぶようにしましょう。