アメリカ人は交差点がお好き?渋谷を訪れる外国人の意外な結果

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日本のポップカルチャーの宝庫である渋谷は、訪日外国人観光客からも注目を集める、国際的な都市でもあります。

さまざまな国から多くの人が訪れる渋谷ですが、なかでも特に「渋谷に行きたい!」と熱望しているのは、一体どこの国の旅行者なのでしょうか?

この度、クイックピジョン株式会社が同社のサービス利用者データを用い、”欧米地域を中心に「渋谷」が訪問先第1位である”ことを独自に検証を行いました。さっそく、その内容をご紹介します。

渋谷人気を押し上げているのは、アジア圏ではなく欧米諸国

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東京都産業労働が公表した2018年の統計(リンク)によると、「日本を訪れた外国人旅行者」の実に70%以上は中国や韓国など、アジア諸国の人たちです。

確かに渋谷や秋葉原、銀座など都内各所を歩いてみると、多くのアジア人観光客を見かけるので、納得の結果ですね。

しかし一方で、東京観光の際に「渋谷を訪れた外国人旅行者」はアジア諸国よりも、はるかに欧米諸国が多いことが判明したのです。

特に、カナダからの旅行者からの人気は根強く、東京に来た4人中3人が、渋谷を訪れているという結果が出ています。

各国の訪都旅行者の渋谷への訪問率(※1)
  • ※1「国別訪日外国人数 (2018年) 」(出展:「日本政府観光局 (JNTO) 発表統計」より)において欧米圏・アジア圏でのそれぞれ上位4か国を抜粋。調査場所は羽田空港・成田空港における国際線ターミナル搭乗待合ロビー。

また、図中以外のドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ロシアなどからの訪都旅行客も、60〜70%以上が「渋谷を訪れた」と答えています。

この他国に比べて欧米からの訪問者が多い渋谷の特殊な地域性は、同社が運営するIoTフォトスポットサービス「フォトビーズ!」による集計結果から見ても確かとなり、本検証結果として判明しました。


スクランブル交差点で撮影するのが好きなのは、アメリカ人!?

渋谷のスクランブル交差点を歩くたびに見かける多くの外国人観光客。彼らはみな、たくさんの人でごった返す横断歩道の様子を物珍しそうに撮影しています。

また、上空カメラからスクランブル交差点とダイナミックな2ショットが撮影できるスポット「CROSSING PHOTO」が2018年オープンし、訪日観光客を中心に累計2万人以上が利用しているそう。

このサービスにおける日本人を省いた利用者の内訳をみると、やはりここでも欧米諸国が大半を占める結果に。なかでも、アメリカが40%と大部分を占めています。

CROSSING PHOTOの国別利用グループ数

名物であるスクランブル交差点をはじめ、オシャレなファッションビルや個性的な雑貨店がひしめきあう渋谷の街。2020年東京オリンピックまであと1年を切り、今後ますますインバウンド旅行客の増加が期待される今日この頃。

フォトスポットの充実など、国籍や性別を問わず楽しめるサービスが増え、渋谷が、東京が、そして日本がさらに世界中の人たちに愛され、親しまれてほしいものですね。

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