京都には「なれずし」に鯖を使う伝統食があった!

鯖なれ寿司のお味は?

この集落で生まれ、集落内のお家にお嫁にいったという70歳代のマダムは「子供の頃、家で母が漬けていました。1回30本を2回もつくって親戚などに配っていたんです。どこの家でも祭のご馳走として作っていたのですが、作る家も少なくなりましたね」。

さていよいよ試食です。この日いただくのは、9月中旬に仕込んだ今年初樽出しとなる鯖なれ寿司。見た目は鯖寿司なのに食べるとまったく違うお味と食感に衝撃!!

鯖はチーズのような豊潤な香りと味わいで、ご飯は口に入れたとたん溶けてしまうなめらかさ。ご飯が口の中で溶けるって初めての体験!濃厚なので、お酒をのみながらチビチビいただきたいお味です。やはり好き嫌いがあるので、初心者は皮を炙って食べるのもおすすめだそうですよ。

なれ寿司をいただきながら、他にもある田植えの時に食べる朴葉ごはんなど郷土食やお正月のお飾りの話などを伺いました。同じ京都でも文化が本当に色々。面白いなあ。

さて、このご馳走、集落では秋のお祭りに向けてつくられます。10月4日は天満宮からはじまり7日の八坂神社までずっと秋祭が続くのだとか。

運がよければ10月中頃に、洞しゃくなげグループさんたちが作られた鯖なれ寿司が、「ムラの駅 たなせん」、道の駅「美山ふれあい広場」で販売されるそうですよ。めったにないチャンス。ぜひ、購入を。もし今年食べられなくても来年、チャレンジしてみてくださいね。

■INFORMARION■■

ムラの駅 たなせん
住  所 京都府南丹市美山町鶴ヶ岡新釈迦堂前1
電話番号 0771-76-0016
営業時間 8時~18時(冬期 8時~17時)
定  休  日 無休

美山ふれあい広場
住  所 南丹市美山町安掛下23-2
電話番号 0771-75-0815
営業時間 8:30~17:00
定  休  日 無休

  • source:KYOTO SIDE
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