日本では、愛する人と甘い時間を過ごしたいとき「ちょっと休んでいく?」といった夜のお誘いフレーズがありますよね。直接的にはいわないけど、暗黙の了解でなにを意味しているかが伝わる、このフレーズ。
では、ほかの国ではどんな風に夜をお誘いしているのでしょうか?
例えば、アメリカなどの英語圏の「Netflix and Chill(ネットフリックス・アンド・チル)」という言葉には、相手をお誘いしている…なんて意味が隠されているのだとか。単語だけを聞くとそんな風には思えないですよね。
そこで今回は、世界の面白い「夜のお誘い」フレーズや方法をご紹介していきたいと思います。
──寒くなり、人肌が恋しい季節になってきた、2019年の11月中旬。いつものように居酒屋でライターの赤池は、台湾出身の黄(ファン)さんと韓国出身のユナさんと、異文化交流会を開催。そして夜がふけるにつれて前回に引き続き、ナイトライフの話になりました。
ライター赤池(以下・赤池):最近彼氏と別れて隣が寒いと感じる27歳ライター。コンプライアンスという言葉に敏感。
黄さん(以下・黄):台湾・台北市出身、20代のトリリンガル女子。日本でパートナーと同棲中。
ユナさん(以下・ユナ):韓国・ソウル生まれハワイ育ち。好きな人にセクシャリティは関係ないと思う20代女子。
「Netflix見ながらまったりしない?」は、ただの誘いじゃない
赤池:ねぇねぇ「Netflix and Chill」って聞いて、みなさんどういう意味かわかりますか?
黄:あー、アレね。シンプルにいうと「一緒にベッドで寝よう」っていう意味だよね。知ってる。
ユナ:そうそう。相手を誘うときに使うフレーズって聞いたことがある。アメリカではインターネットスラングとして数年前から使われている気がするね。
赤池:あれ、みなさん知ってたんですね。わたしついこの前初めて知りました。「そんな言い回しするんだ!」って、衝撃を受けましたね。
日本ではネットとかSNSで「カフェでチルってる」とか「週末は友だちとチルする」って使うから、「Chill=落ち着く/ゆっくりする」っていう意味だと思ってた。
だから初めてそのフレーズを聞いたときも、「Netflixを見てゆっくりしよう」みたいな、ベッドインを誘う意味だとは思ってなかったんですよ。
ユナ:なるほどね。たしかに「Chill Out(チルアウト)」っていうフレーズは、最近日本でも若者を中心に使っているよね。そのまま単語だけ聞くと誤解しちゃうかも。
だからといって、もしも誰かに「Netflix and Chillしよう」っていわれてもすぐにOKしちゃだめだよ。
赤池:OKしたら「…え?まじ?」ってなっちゃうもんね。
黄:こういうその国独特のフレーズ、意味を知らないより、知っている方がいいよね。いろんな意味で。自衛にもなるし、勘違いも防げるし。
赤池:そうですね。ところで、台湾とか韓国にもそんな隠語みたいな夜のお誘いフレーズってあったりするんですか?