ますます元気といわれている50代以上のシニア層。今後も日本のシニア層人口はさらに増えていく状況ですが、そんなシニア層の方々が興味を持ち、実際にお金を使ったりしていることは、どのようなことが多いのでしょうか。
このたびソニー生命保険株式会社が、全国のシニア(50歳~79歳)の男女1,000名に対し、2019年で7回目となる「シニアの生活意識調査」を実施しました。気になる結果を、早速ご紹介します。
孫のために最近1年間で使った金額の平均は13万1334円
現在の楽しみを聞いたところ、以下の順位になっています。
- 第1位 旅行(47.4%)
- 第2位 テレビ/ドラマ(34.7%)
- 第3位 グルメ(30.1%)
- 第4位 映画(28.8%)
- 第5位 読書(28.6%)
男女別にみると、「テレビ/ドラマ」(男性30.6%、女性38.8%)や「グルメ」(男性27.2%、女性33.0%)、「読書」(男性25.0%、女性32.2%)、「健康」(男性22.2%、女性27.6%)、となり、「子ども/孫」(男性19.2%、女性26.4%)は女性のほうが5 ポイント以上高くなっています。
女性シニアには、テレビ・ドラマ視聴や読書、食、健康維持、子ども・孫と過ごす時間を「楽しみ」と感じている人が多いことがこの結果から見えてきます。
また「スポーツ」(男性29.2%、女性13.0%)や「自動車」(男性25.6%、女性5.0%)は男性のほうが高く、スポーツや自動車の運転といったアクティビティが楽しみという男性シニアが多いようです。
「楽しみ」部門では旅行やグルメが上位となりましたが、これらに対し、シニアはどのくらい出費をしているのでしょうか。
旅行が楽しみと回答し474名に「旅行に対する1カ月の出費」を聞いたところ、平均額は全体で2.5万円、男性では2.4万円、女性では2.7万円と、女性のほうが男性より0.3万円高くなりました。
さらにグルメが楽しみと回答した301名に「グルメに対する1カ月の出費」を聞いたところ、平均額は全体で1.3万円、男性では1.7万円、女性では1.1万円となりました。グルメに対しては、男性シニアのほうが高い金額を費やしていることがわかります。
次に、孫がいる337名に「この1年間で孫のためにどのようなことにお金を使ったか」と聞いたところ以下の順位になっています。
- 第1位 おこづかい・お年玉・お祝い金(78.3%)
- 第2位 一緒に外食(47.8%)
- 第3位 おもちゃ・ゲーム(38.3%)
- 第4位 本・絵本(27.3%)
- 第5位 一緒に旅行・レジャー(25.8%)
男女別にみると「一緒に外食」(男性40.3%、女性53.4%)や「衣類などファッション用品」(男性18.1%、女性30.6%)の項目で、女性のほうが10ポイント以上高くなっています。孫に美味しいものを食べさせたり、新しい洋服を買い与えたりすることに出費しているシニア女性は多いようです。
「この1年間で孫のための出費をした」と回答した311名に「孫のために使った金額」を聞いたところ、「5万円~10万円未満」(22.5%)や「3万円~5万円未満」(18.3%)に回答が集まり、平均金額は13万1334円となりました。
平均金額を昨年の調査結果と比較すると、2018年の12万8269円から、2019年は13万1334円となり、2019年は2018年と比べて3,065円高い金額となりました。孫のことを思い自然と財布の紐をゆるめてしまったというシニアが多かったのかもしれませんね。
続いて「スマートフォンを利用している」と回答した693名に「日ごろスマートフォンで行っていること」を聞いたところ、以下の順位になりました。
- 第1位 メール(84.3%)
- 第2位 通話(80.8%)
- 第3位 インターネット検索(66.4%)
- 第4位 ニュース閲覧(59.3%)
- 第5位 天気予報チェック(56.9%)
男女別にみると「電卓」(男性36.3%、女性49.4%)や「時間確認(時計代わり)」(男性31.0%、女性46.3%)で、女性のほうが10ポイント以上高くなっています。女性シニアには、電卓や腕時計などの代わりに、スマートフォンを利用している人が少なくないようです。
2018年の調査結果と比較すると、「地図をみる」は46.5%から55.3%と、8.8ポイントの上昇となりました。目的地の場所を調べるときなどに、スマートフォンの地図アプリを利用するシニアは増えているようですね。