知らなければ赤っ恥…海外で日本人が言いそうなNGワード

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記号の「マル」は、インドでうんちという意味?

インドのトイレ。image by:Radiokafka / Shutterstock.com

中国語と英語の次に世界で話す人の多い言語は、ヒンディー語といわれています。日本の外務省によると、地球上で約4億9,600万人が使っているのだとか。『広辞苑』(岩波書店)によれば、

<インドの連邦レベルの公用語>(『広辞苑』より引用)

とあります。その通り、ヒンディー語といえば、インドを思い浮かべます。

香港のSouth China Morning Postが2015年に掲載したA world of languagesのインフォグラフィックスを見ると、ほぼインドがヒンディー語の舞台になっているとも分かります。

そのインフォグラフィックスによれば、世界には7,102種類の言語があり、そのなかで5,000万人以上が母国語にしている言語は、わずか23種類しかないのだとか。もちろん日本語も含まれています。そう考えると、日本人は日本語をもっと誇ってもいいのかもしれませんね。

話がそれましたが、その23の言語のうち、(日本の外務省によれば)トップ3で使う人の多いヒンディー語では、うんちを、

といいます。読み方は、分かりますか?

この字面だけで発音ができる日本人は、恐らく少ないはず。かなりのインド通か、もしくは外国語大学などでヒンディー語を学んだ人であれば、ご存じかもしれません。

ヒンディー語の表記で使われるデーヴァナーガリ文字の発音を調べてみると、「mal(マル)」といった感じに読むそうです。意味は「くそ」ですね。英語で大便の意味を持つ「shit(シット)」に近い響きなのでしょうか。

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古賀勝郎・高橋明編『ヒンディー語=日本語辞典』(大修館書店)を調べると、

<[名](1)身体から排泄される汚物や分泌物、垢など(2)大便;糞;人糞(3)不浄物>(ヒンディー語=日本語辞典より引用)

とあります。この解説だけ見ると、どの程度のフォーマルさがあるのか、ちょっと判断がしづらいです。しかし少なくとも幼児語ではないみたいですね。しかも大人がある程度の幅を持って利用できる言葉だと分かります。

見た目のむずかしさはありますが、響きだけを考えると日本人にも覚えやすい言葉。人生で初めて記憶するヒンディー語として、候補に入れてみてください。

ちなみに、その便を排せつする場所として、「tattee(タッティ)」という言葉もあります。意味は「便所」です。インド旅行で便意を催して、どうしてもトイレが見つからないときは、このヒンディー語を使えばいいのですね。

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