知らなければ赤っ恥…海外で日本人が言いそうなNGワード
「カキ食べたい」はロシアとポーランドでNG?
続いてはロシア語。ロシアの人口は約1億4,680万人ほど。いまでは日本とそれほど変わりませんが、ロシアがソ連だったころの人口は、倍近くの約2億8862万4千人。
先ほどのA world of languagesのインフォグラフィックスを見ると、当時ソ連のひとつだった東欧の国々(ウクライナ、ベラルーシ、ラトビアなど)の国民も母国語としてロシア語を使いますから、世界で5番目という数字になっているのかもしれませんね。
ロシア語については、筆者もロシア人とシェアハウスで暮らしていた時期があるため、ちょっとした思い出があります。
ある日、シェアハウスで何気なく筆者が日本語で「柿」というと、同じテーブルにいた若い男女のロシア人たちが、びっくりした顔で目を合わせ、その後にこちらを見た出来事がありました。
何事かと聞くと、「カキ」はロシア語で「うんち」を意味する言葉との話。字で書くと次のようなつづりになります。
とはいえ手元にある古い『岩波ロシヤ語辞典』(岩波書店)で調べてみても見つかりません。kakaは「(幼児語)うんち」と書かれているのですが、変だなと思っていると、ポーランド語ではkaki(カキ)を「うんち」というと分かりました。
ちなみに「柿」に驚いたロシアの若者たちの1人は、ベラルーシとの国境近くのまちから来たといっていました。
ベラルーシはロシアとポーランドの間にあり、同じくロシア語が公用語の国。さらにその周辺は、過去に国境線が行ったり来たりしているエリアですから、言語も行き来しているのかもしれません。
同じくロシア語では、子どもらしい言い方として、
「カカシカ」があり、大人の俗語としては、
「デリィモ」があります。先ほどの『岩波ロシヤ語辞典』によれば、「デリィモ」は「くそ」、英語で「shit」という感じ。子どもらしい言い方の「カカシカ」は「案山子か!(カカシカ)」みたいな響きがあって、特に覚えやすいですね。