心にしみる山桜。夜のライトアップも楽しめる奈良県「吉野山」

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雄大な山々に囲まれ、豊かな自然に恵まれている奈良県。東大寺や法隆寺、春日大社などの歴史的建造物にくわえ、たくさんの鹿に会うことができる奈良公園など見どころがいっぱい。

そんな奈良県で春に見逃せない場所といえば、桜でいっぱいの「吉野山」です。

あの豊臣秀吉も花見に訪れたほど、桜をはじめとした「花の名所」として著名な吉野山。あふれる自然の見どころはもちろん、2020年のイベント時期やアクセス情報なども一緒にご紹介します。

世界遺産、国宝、重要文化財、特別史跡に選出された見事な名山

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奈良県の中央部に位置し、南北約8kmに渡って続く尾根が特徴の吉野山。熊野へ向かう霊場と参詣道は、ユネスコ世界遺産にも登録され、国の名勝でもある由緒正しき名山です。

数々ある吉野山の魅力のなかでも、なんといっても外せないのは見事な桜。平安時代から植え続けられているといわれ、一見するだけで千本もの桜を目にすることができるといわれるほどで「一目千本」と名高い場所です。

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下千本・中千本・上千本・奥千本と呼ばれる吉野山で咲く桜は、ほとんどが日本古来の品種「シロヤマザクラ」で、その数はなんと約3万本ともいわれるほど。山々が緑から桜色へと染まっていく春の風景は、まさに圧巻です。

秋には見事な紅葉を見ることもできるため、四季を通じて多くの人が訪れる吉野山。吉野温泉や多くの旅館などもあり、しばらく滞在しながらの鑑賞もおすすめです。

奈良県・吉野山の見どころは?

金峯山寺image by:Shutterstock.com

吉野山の桜はスポットごとに見どころがあります。吉野山の入口となる下千本ゾーンには、有名な嵐山や世界遺産の金峯山寺・蔵王堂が。続く中千本ゾーンには、こちらも世界遺産の吉水神社があり、眺めは絶景です。

奥千本ゾーンにも、世界遺産の金峯神社が。上千本エリアゾーンは標高も高くなってくるため、より広々と桜を眺めることができます。すべてのゾーンにおいて非常に美しい景色を堪能することができるため、多めに時間をとって見て回りたいもの。


上千本ゾーンには世界遺産の水分神社もあり、吉野山だけで4カ所の世界遺産を見ることができるのもポイント。「神が宿る」といわれた吉野山の厳かな空気を、思いっきり体感しましょう。

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