世界的にますます拡大の兆しを見せる新型コロナウイルス。発生以来、日本を訪れる外国人は大幅に減少しています。これにより、いつもは混雑している人気観光地が空き始め、京都の嵐山では商店街が「スイてます嵐山」と題したキャンペーンを実施し、一時話題を呼ぶほどに。
そこで、株式会社エアトリが20代~70代の男女967名を対象に「人気観光地」に関する調査を実施しました。現在の外出頻度や「混みすぎていて諦めたことがある観光地」についてのリアルな声を、早速チェックしてみましょう。なお、この発表は2020年3月9日時点のものであり、現時点でのお出かけを推奨するものではありません。
混んでいて諦める地域、海外は「台湾」国内は「京都」がトップに
「新型コロナの感染が拡大していますが、外出を控えていますか?」という質問では、最も回答が多かったのは「人混みはなるべく避けている」(32.8%)に。一方で、「気にはなるが、控えてはいない」もほぼ同率の31.1%となりました。
「不要不急の外出は控えている」「人混みはなるべく避けている」といったように、いままでと違う行動をとっている人が60.7%だったのに対し「気にはなるが、控えてはいない」「特に気にしていない」と、いままでと同じ行動をとっている人は39.3%。
外出自粛や緊急事態宣言前の調査ですが、やはり行動については家庭ごとでバラつきがあったようですね。
「行きたいけれど、混んでいるから行くのを諦めている観光地はありますか?」という質問では、「国内にある」人は49.4%、「海外にある」人は43.5%に。国内・海外いずれかに混雑から行くのを諦めている観光地がある人は58.8%と、過半数を占めました。
行きたいと思っていた場所も、あまりの混雑で落ち着いて見られないとなると、行く気が失せてしまうもの。魅力的な場所であるほど混雑は避けられないため、訪れるタイミングを計っているかたが多いようです。
「現在、空いているうちに人気観光地に行こうと思っていますか?」という質問では、「行こうと計画している」と回答した人は27.8%、さらに5.1%の人は「実際に行った」と回答しました。
実際に行った人の声を聞いたところ「ハワイに行ったが、穏やかでゆっくり観光できた」「伏見稲荷が外国人観光客がおらず、鳥居の写真も満足いくものが撮れた」と、「空いていて快適だった」という声も。
「日光東照宮、観光客が少なかった。実際少ないと坊主の方がおっしゃっていた」という声もあり、体感だけではなく、実際に減少していることがわかります。
一方で、感染者の少ない国・都道府県の観光地に行った人や、中国以外の国からの観光客が多い観光地に行った人からは「九フン、階段を下るのも大変なくらい、ぎゅうぎゅうだった」「マレーシア、ゴールドコーストほか、日本人ツアー客が意外に多かった」など、「依然として混んでいた」という声も聞かれました。
変わらず混雑もあったという声から、3月上旬時点では国内において新型コロナウィルスに対する緊迫感がまだ薄かったともいえますね。
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