地中海沿岸に位置し、有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコ。美食の国としても知られ、トルコ料理は世界三大料理のひとつに数えられています。朝昼夕を通して、健康的なお料理を楽しめるのが魅力のひとつです。
そんなトルコ料理は種類が多く、またシンプルでありながら新鮮な食材の味がうまく引き出されています。今回は、まだまだ知られざる魅力がたくさんあるトルコ料理について、その一端をレシピと共にご紹介しましょう。
トルコの健康を守る伝統料理で、自宅で旅行気分を味わおう
多様な気候と文化交流の中心地であることにより、何世紀にもわたる多様な文明が反映された歴史と自然や美食を有し、2019年には約5200万人の観光客が訪れているトルコ。
多くの文化が交差し、ダイナミックなショッピングやエンターテイメント、伝統とモダンが融合した芸術やファッションにも寛容で、世界中から訪れる人々をますます魅了し続けています。
その昔、中央アジアに暮らしていたトルコ人の祖先は徐々に西進し、現在のアナトリアの地に辿り着きます。
その後も領土を拡大し、西はアルジェリアからエジプトまでの北アフリカ一帯、広大な領域を支配するオスマン帝国を築いていきました。トルコ料理が大きく発展したのは、このオスマン帝国の時代だといわれているのです。
アーティチョーク
なかでも、低脂肪で食物繊維、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質が豊富な栄養満点の食材・アーティチョークは人気の食材のひとつ。
トルコのエーゲ地方に住む人々は、新鮮なそら豆のピューレ詰めアーティチョーク、アーティチョークと野菜のオリーブオイル漬け、アーティチョークと米のオリーブオイル漬け、そしてみんなが大好きなアーティチョークのドルマなど、バラエティ豊かなアーティチョーク料理を楽しんでいます。
ビタミンCとK、それにマグネシウム、リン、カリウム、鉄分などの重要なミネラルも豊富。アーティチョークの抽出物はコレステロール値や血圧を下げ、肝臓や消化器系の健康を促進し、血糖値を下げ、さらには抗がん作用も期待できるといわれています。
日本ではなかなか入手することが難しいアーティチョークは、見た目も可愛らしく、海外料理らしさが出る食材のひとつ。トルコへ旅行した際にはぜひ食してみたい一品ですね。
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