新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外出自粛が要請されている2020年5月現在。普段の食事は外食ですませていたけど、最近は家で自炊しているというかたも増えてますよね。
行きつけの飲食店に行きたくても、気軽にお出かけできないこの時期。そんなときだからこそ、いつもの食事にワインを添えて旅気分を味わってみるのはいかがでしょうか。
そこで今回は、自宅で旅気分を楽しめるアメリカ・オーストラリア・イタリアのワインについてご紹介していきます。
カリフォルニアワインの聖地ナパ・ヴァレー
アメリカ随一のワイン生産地として知られているカリフォルニアのナパ・ヴァレー。東京からサンフランシスコまで直行便で約10時間。その後、エアポートシャトルバスやフェリー、リムジンバスなどを利用すると、1時間~1時間半ほどでナパ・ヴァレーに到着します。
サンフランシスコの北東に位置する細長い峡谷ナパ・ヴァレーは、世界的なプレミアムワインの生産地として有名な場所。
南北に50kmほどの低地が続くなか、区画ごとにわずかに気候が異なるため、この一帯だけでもフランスに匹敵するほどの多種多様なぶどうが収穫されるのだそう。
同じ生産地でもワイナリーごとに個性豊かなワインが生産されるのは、この恵まれた環境ならではの魅力。高品質のワインメーカーが多いと評判で、世界中のワイン好きに愛されています。
歴史あるワイナリーがつくる「ベリンジャー」
「Beringer(ベリンジャー)」は、カリフォルニアの最も古く伝統あるワイナリー。
多くのワイナリーが閉鎖に追い込まれた禁酒法時代にも、礼拝用ワインの生産という特別な許可を得て醸造を続け、現在も140年もの歴史あるワイナリーとして君臨しています。
土壌とぶどう栽培を知りつくす職人たちが、畑ごとに最適な品種を栽培し、カリフォルニアの恵み豊かなテロワールを活かしたワインを生産。1996年のワイン・オブ・ザ・イヤーでは、世界で初めて赤・白両方の同時受賞を果たすなど、確かな技術と歴史のあるワインメーカーです。
最上級のワインのひとつ「ボーリュー・ヴィンヤード」
1900年に設立して以来、カリフォルニアワインの基準を作り、世界でも最上級のワインのひとつとして地位を確立している「Beaulieu Vineyard(ボーリュー・ヴィンヤード)」。
ナパ・ヴァレーの伝説的な醸造家、アンドレ・チェリチェフ氏(後のマエストロ)がヴィンヤードを長く牽引し、チェリチェフ亡き後も彼の技術と精神が継承されています。
伝統を守るのと同時に最新技術のワイン醸造を採用するなど、テロワールを革命的に表現しており、1940年より政府晩餐会やホワイトハウスで公式にふるまわれるほどの格式高いメーカーです。