ここ数年、手作り“石けん”がブーム! 手作り石けんは色や形が可愛いだけでなく、お肌にもやさしいのがいいところです。好みのアロマオイルを入れると、さらに香りの癒し効果も。
今回、日本を代表する石けんの匠・グランドマスターソーパーの佃(つくだ) 麻由美さんに、初心者におすすめの手作り石けんキットを2つチョイスしていただきました!もちろんwebで買えます!子どもたちは自分で作ったお気に入りの石けんで、手洗いが楽しくなったようです。
ソーパーの最高峰!国内に6名しかいないグランドマスターソーパー
佃さんってどんな人?
京都府精華町にある「手づくり石けんの店 ツクツク」の店主・佃さんは、ハンドメイド石けん協会が認定するグランドマスタソーパー(ソーパー※の最高峰)として、石けんの魅力を京都から全国に発信しています。なんと、グランドマスターソーパーは国内に6名しかいらっしゃらないんですって!!
※ソーパー:石けんを作る人
ハンドメイド石けんとの運命的な出会い
佃さんが石けんの道に進むことになったのは約20年前。息子さんの病気がきっかけで手作り石けんに出合いました。柔らかでしっとりとした洗い心地の良さや、使うにつれて肌がどんどん元気になっていくのを実感した佃さんは、手作り石けんに感銘を受けます。
(左から)洗顔にもボディにも使えるプレーン香り付きや完全無添加なのでベビーソープとしても重宝するプレーン無香料、マカダミア洗顔石けん。京都らしい和柄のパッケージも素敵でお土産にもピッタリです。
当時とある石けん本の出版をきっかけに、日本でも手作り石けんがマニアックなブームとなったそうです。
石けんの魅力を広めるための多彩な活動
しかしそのころは教室なども全くなかったことから自ら、石けん作りの道具販売や自宅のサロンで石けん作り教室をはじめました。その後、ハンドメイド石けん協会が設立。協会の理念に賛同した佃さんは資格を取得し、石けんの魅力や文化を広めるための活動を積極的に行います。
2017年には精華町に製造所を構えて化粧品ブランド『Natural蒼』を立ち上げ、手作り石けんやコスメを製造販売。佃さんのように、化粧品製造販売業許可を取得して本格的な化粧石けんを製造しているソーパーはとても珍しいんだとか。
最近では、石けんに関する講演や出張講座、オンラインでの講座も開催。初めて本格派の石けん作りに挑戦したい人に向けて、テキストとして使える『石けん教室へようこそ』という著書も発行されました。(Webで購入可)
佃さんの夢!京都発のご当地石けん
佃さんはコールドプロセス(低温)製法にこだわった化粧石けんを作っています。低温により美肌&保湿成分をギュッと閉じ込めることができるため、もっともお肌にやさしい製法といわれているんですよ。コールドプロセス製法石けんは、日本に入ってきてから20年ほどしかたっていないんだとか。
京都府木津川市出身の佃さんは、地元の特産品を使った石けんを作るのが夢のひとつでもありました。木津川市の柿渋や緑茶、精華町のイチゴなどの原料を使い、コールドプロセス製法で手間暇かけて作られたご当地石けんは、新たな京名物としても注目されています。
さらに今年(2020年)の新商品がこちらの京都産「なまこ石けん」。ちなみに、「なまこ石けん」はマレーシアではとってもポピュラーなんだとか。
海を連想させる爽やかな香りの「なまこ石けん」。なまこは飛びぬけて石けんとの相性がよいと佃さんも大絶賛。洗髪もOKです。京都府北部・舟屋群で知られる伊根町産のなまこのエキスを練り込んでいるのでコラーゲンたっぷり。実際に使ってみると洗い上がりのお肌はしっとりふわふわ。
化粧水がいらないほどの高保湿効果を感じました!もう手放せない!!お肌がどんな感じで日々変化していくのか楽しみでなりません。