新型コロナウイルスが猛威をふるい、緊急事態宣言が発令。異例の外出自粛が続き、私たちの日常生活にも変化が生じました。
女性にとって、その最たるものが「メイク」です。外出時のマスク着用や在宅勤務・テレワークなどなど。いままでと違う環境に移行したいま、メイク事情は、どのように変わっているのでしょうか。
株式会社プラネットが発表した「メイク」に関する意識調査から、コロナウイルスの異常事態が発生して以来のメイク状況を見てみましょう。
在宅、でも「気分が上がる」手軽メイクがほしい!
「普段、どのようなときにメイクをしますか?」という質問では、「同性の友人と会う・遊ぶとき」が6割以上でトップに。女性がメイクをするはとき異性を意識してと思われがちですが、実際は「同性である女性の目を意識している」という声が多くなっています。
ただし、この結果には年代別で顕著な傾向も。「仕事や職場に出かけるとき」や「デートのとき」などが20代・30代で高くなっているのに対し、「近所に買い物にいくとき」や「家の中でもメイクしている」は中高齢層ほど高くなっています。
年代によって主たる生活シーンが違うことを反映しているとはいえ、70代以上の女性のうち3割が「家の中でもメイクしている」。いつどんなときも美しくいようという意識の高さ故なのか気になるポイントですね。
次に「メイクをする理由や目的は?」という質問したところ、「エチケット、身だしなみだから」が8割に迫り、圧倒的1位となりました。
しかし、やはり年代別で傾向が違い、「肌をきれいに見せるため」「顔を華やかに見せるため」「自分に自信が持てるから」などは若年層ほど高く、「素顔をさらしたくないから」は中高齢層のほうが高くなっています。
一方で「自分の気分を上げるため」は、年代による変動が比較的穏やか。年齢にかかわらず、メイクは気分を上げてくれるものだといえそうです。
新型コロナウイルスの流行により、外出時はほとんどの人がマスク姿であることに加え、外出自粛によりテレワーク化も進んでいます。そこで、マスク着用時や在宅勤務時のメイクについて質問しました。
マスク着用時について最も多かったのは「手抜きメイクやノーメイクが増えた」、次いで「薄化粧になった」でした。続いて、数値は少し下がりますが「アイメイク・眉メイクだけするようになった」となりました。
マスクで隠れることから手抜きメイクが増え、隠れない上半分に力を入れるという、うなずける結果ですね。マスクで化粧崩れもしやすかったり、品薄のマスクがすぐに汚れないようにするためか、「薄化粧になった」という答えも4人に1人となっています。
在宅勤務時については、「在宅ワーク中はメイクしない」が1位となりました。逆に「在宅ワーク中もふだんどおりメイクする」という人はわずかとなっています。
多数派の「メイクしない」という人の回答で目立ったのが、「肌に負担をかけたくないから、ノーメイクで肌を休ませる」というもの。ただし「日焼け止めだけは毎日」塗っているという人も。室内でも紫外線は入ってくるため、ケアは重要だといえます。
一方の「メイクする」派からは、メイクは「気持ちの切り替えになる」「自分に気合いを入れるため」という肯定的な声が。
テレビ会議の際「マスクだと話しているのかわかりにくいので」隠すのではなく、軽くメイクするという回答も。「起きたらメイクするのはあたりまえ」「歯みがきと同じ」という回答も印象的です。
続いて「ふだんメイクにかける時間」についてをシーン別に質問したところ、いずれのシーンや年代でも「30分未満」が9割以上を占め、メイクをしている女性が多いことがわかります。
年代別では、ほとんどのシーンで年代が若いほど「20分以上30分未満」が高く、上の年代よりも時間をかけているという結果になっています。
最も「20分以上30分未満」が高くなったシーンは、やはりといえる「デートのとき」。反対に「10分未満」が最も高かったシーンは「近所に買い物にいくとき」で、20代では100%となりました。
なんと30代では、「近所に買い物にいくとき」でも「10分以上」かけている人が半数を超えています。近所への買い物でも気をつけているという、女性らしさを感じられる結果となりました。
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