こんな包丁初めて…刃物のまち・関市の伝統、海外企業も頷く鍛冶技術

以前、TRiP EDiTORでも紹介されていたインパクトある岐阜県関市のPR動画。刃物がまったくない世界を表現し、「刃物のない、人生なんて」と映し出された動画は、関市が「日本一の刃物のまち」という認知度アップのために作られました。

ところで本当に関市は刃物日本一なのか…ぜひ見てみたい! ということで、鎌倉時代から受け継がれる関鍛冶の技を間近で見てきました。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

まち中刃物だらけ!関市は本当に刃物日本一のまちだった

関鍛冶伝承館

街を歩けば、刃物に関する施設をたくさん目にしました。例えば、関鍛冶の技を今に伝える「関鍛冶伝承館」では日本刀ができるまでの工程を知ることができますし、関を代表する刀剣の数々が展示されています。

日本刀鍛錬場技能師実演場も併設してあり、毎年10月頃に関市で開催される刃物まつりなどで一般公開しています。

いくつもの工程を経て作られる日本刀。最盛期には、300人近い刀工がいたと言われています
室町時代から現在に活躍する刀工の刀が並ぶ「刀剣展示室」。 時代を感じさせないその美しい佇まいに思わずうっとり

岐阜県刃物会館には関の刃物直売所もあり市場の2割引程度で販売されています。さらにカミソリの文化と歴史を体験できる「カミソリ文化伝承館・ フェザーミュージアム」や、世界約30か国の優秀なナイフ、珍しいナイフなどが展示されている「ナイフ博物館」があったりと、まさに刃物のまち関市ならではのユニークな施設がたくさん!

街には不要になった刃物の回収BOXもあり、11月8日の「刃物の日」に行われる刃物供養祭で供養され、その後、リサイクルして新しい刃物に使う鋼に生まれ変わっていきます。

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