新型コロナウイルスの流行により、私たちの生活様式にも大きな変化が生じています。どこかへ出かけるにしても感染の危険は気になりますし、ひとりひとりが十分な予防・対策を心がけた行動をとることが必須です。
とはいうものの、もうすぐ夏だし、この夏のバケーションは一体どうなるの!?と心配したくなるのも確か。これまでとは違うかたちになるのは仕方ないけれど、ときには週末のレジャーで気分転換したいし、夏休みだって遊びたい!という気持ちは万国共通です。
我が国においては、当分の間海外旅行は無理だろうし、あまり遠くへの移動も控えなければなりません。となれば、それぞれ住んでいる近隣エリアにいま一度焦点を当ててみるのが一番です。
せっかくなので、これまで知っていたけど行ったことがなかったスポットや、逆にまったく見過ごして気づいていなかった素敵なスポットを再発見するチャンスと捉えてみてはいかがでしょう。
そこで今回は、伊豆の中でも普段あまり注目を集めることのない温泉郷をピックアップ。都心からアクセスも良い伊豆長岡にある「湯めぐりの宿 吉春」をご紹介しましょう。
※お出かけの際は3密に注意の上、新型コロナウィルスの国内情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
伊豆半島の根元に位置する長岡温泉へ
温泉天国の伊豆にあって、長岡温泉は正直ちょっと地味な存在です。というのも、どうせ伊豆に行くならやっぱり海が見える温泉がいいよね!と考える人が基本的には多く、海だけじゃなくて伊豆は山の温泉もしっとりと緑が美しくて素敵よね!という人は、修善寺や湯ヶ島といったいかにも風光明媚な温泉郷を選びます。
そういった意味では、海でもなく山でもない長岡温泉は、実に中途半端な立地。いわば修善寺や南伊豆に行くときの通過地点という認識の地でしたが、逆の発想で見てみると、伊豆半島の根元に位置し、三島や沼津といった都市にも近く、高速道路も走っているので、遠いと思われがちな伊豆のなかでは抜群にアクセスのよい場所といえます。
東京から車で約2時間、新幹線を使えばたったの1時間半!温泉でゆったり過ごすことを目的に訪れるなら3時間の運転よりも2時間の方が断然よく、なおかつ渋滞に巻き込まれず険しい峠道もなしでアクセスできるなら、むしろ喜ぶべき立地といえるでしょう。長岡温泉はそのアクセスのよさからか、大正から昭和初期にかけては芸妓置屋があったほど温泉街としてもにぎわっていたとか。
とにかくお風呂の数が多い!和モダンな湯宿
ホテルや旅館が並ぶ長岡温泉の一角に佇む「湯めぐりの宿 吉春」は、控えめに屋号を掲げた入口の様子が、いかにも老舗旅館らしい雰囲気の和モダンな宿です。この宿の楽しみ方は、宿から一歩も出ずのんびり優雅に温泉を楽しむことにあります。