ペアルックは当たり前?外国人が気になっていた日本と海外の恋愛事情

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韓国に根付く「恋愛と学歴」の問題

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−韓国は学歴社会で「高学歴」の人がモテると伺っていました。でもドラマ『梨泰院クラス』を観ていると、最近では学歴が重要視されなくなってきているのでは、と感じました。実際はどうですか?

たしかに韓国は学歴社会です。実際に小さいころから高校を卒業するまで、勉強を頑張る期間が、なが〜く続きます。中学から塾に通って、大学受験を控えた高校時代は、すべての時間を勉強に捧げます。

もちろん学校や家庭によっても異なるとは思いますが、一流大学に入るためには受験を勝ち抜かなくてはならない。そのために、朝から晩までたくさん勉強する人が多いです。

日本のセンター試験にあたる「大学修学能力試験」の日には、試験に遅れそうな人を警察が会場まで送ってくれたり、リスニングテストの妨げにならないよう、その時間帯の飛行機は飛ばないっていう話は日本でも有名ですよね?

そして実際に「大学卒じゃないとまともに結婚できない」といわれていたほど、恋愛に対しても学歴というのは重要な要素のひとつとなっていました。

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−では、(ドラマの世界ではなく)実際には恋人・結婚相手の条件として、まだ「学歴は重要」ということでしょうか?

結論からいうと、「大学を卒業した人でないと結婚相手に選ばれない」ということが、韓国ではまだあると思います。もはや大卒は当たり前となっていて、学歴がないと就職できない、就職できないと収入が不安定になる。そんな連鎖もあるので、結婚するためには学歴が必要だといわれていたのだと思います。

ただ、いまの韓国では四年生のいい大学に入って卒業しても、就職できないケースが増えています。ソウルにある三代名門大学(通称:SKY大学)を卒業しても、3人に1人は就職できないといわれているほどです。

実際に同級生のなかには、就職できなくてチキン屋さんを開く人もいます。韓国ではコンビニよりもチキン屋さんが多いといわれていますからね。

日本とは違って、韓国はまだまだ学歴社会が根付いていて、ほかにもいろいろと大変なことがたくさんあります。現実では『愛の不時着』や『梨泰院クラス』のように、うまくいかないことだって少なくありません。

それでも女性の自立はもちろん、周りの変化を感じることもあります。もちろん私もひとりの人間としてちゃんと自立したいと思ってますし、いまは30代の半ばにマイホームを買うのが夢なので、それに向かって頑張っています!

今回は、韓国にお住まいのソヨンさんにさまざまなお話を伺ってきましたが、ドラマとは違うリアルな一面も知ることができました。いまは世界的に新型コロナウイルスが拡大して、海外旅行もなかなか気軽に楽しめない状況が続いていますが、落ち着いたころにはまた旅にでて、その国の文化に触れてみたいですね。

いまはステイホームで「おうち時間」を充実させるために、いろんな国の作品を観て妄想トリップを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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