とりあえずビールはNG?外国人がビックリした日本の居酒屋文化

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人前で酔っぱらうなんてありえない/スイス出身

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日本では、酔っ払って街中や駅で寝ている人を見かけることがありますが、外国人からするとこれは異常な光景なのだそう。スリや犯罪と隣り合わせの国は外で寝るなんてご法度。酒に溺れた隙をみせれば、ターゲットになりかねません。

さらに国によっては人前で酔っ払うこともマナーがよくないとされ、公共の場での飲酒を禁止にしているところもあります。

「日本では店とか街に一目で酔っぱらいと分かる人が結構いますが、スイスでは酔っ払いがとても白い目で見られるため、外ではほとんど見かけません」(スイス出身/日本在住歴4年)

「ニュージーランドの若者はウォッカやテキーラ、ワインやビールなどをガンガン飲むから次の日二日酔いで死んでいる人が多いよ(笑)日本の若者の飲み方はかなりおとなしいけど、いつの間にか酔っている人も多い気がする」(ニュージーランド出身/日本在住歴1年半)

また、アメリカ出身の男性からは「日本人のなかにはひどい酔っ払いかたをする人がいるよね。ストレス社会だからかな…」と、日本の社会人を心配する意見が。

本来お酒の席は楽しいものですが、日本人は仕事終わりに飲みに行く文化が強いため、「会社の飲み会など、気を使う場面が多いからでは?」という声もたくさん聞こえました。

仕事が終わったら即帰宅/アメリカ出身

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「日本人は飲みニュケーションなんて言葉もあるくらい、仕事帰りに会社の人たちと飲みに行くよね。

アメリカでは仕事が終わったらすぐ帰って家族と過ごすよ。歓迎会なんかもランチタイムにサクッと祝うくらいだしね」(アメリカ出身/日本在住歴10年)

日系企業は、新年会やお花見、納涼会に忘年会など、会社によっては飲み会が多いところもありますよね。アメリカのように仕事は仕事、プライベートはプライベートとしっかり線引きできる文化がうらやましいと感じることも。

「インドネシア人の多くはイスラム教徒でお酒を飲まないので、日本のように仕事の後に飲みにいったり、友だちとお酒を飲みながら集まることがほとんどありません」(インドネシア出身/日本在住歴2年)

国によってはこのように宗教と国民性が尊重される場面もしばしば。また、海外では「ベジタリアン」や「ヴィーガン」など食事方法や思想も人それぞれですので、日本ほど気軽に飲みに誘う文化がないのかもしれません。

もしも飲み会の席に外国人を誘う際には、事前に食事の好みなどを気にかけてあげるのが親切ですね。

今回は、日本の「居酒屋」「お酒の文化」について複数人の在日外国人にいろいろなお話を伺ってきました。母国との文化の違いに戸惑う様子も見受けられましたが、多くのかたは文化の違いを理解しつつ、日本ならではの空気を楽しんでいる人が多くいるようでした。

一見、真面目な印象を持たれやすい日本人ですが、お酒の席では本来のフランクな一面を出せるかも。海外の人と仲を深めるなら、ぜひ居酒屋で一杯交わしてみてはいかがでしょうか。

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