謎すぎる返礼品?109万のふるさと納税で「HDD破壊機」がもらえるぞ!【千葉県茂原市】

2020年も残すところあとわずか。あと1カ月少しで年が明けると考えると、なんだか信じられませんよね。

ところで、年末といえば「ふるさと納税」の申し込み期限でもありますが、みなさんはもうお済みですか?ふるさと納税では寄附金控除が魅力ですが、なんといっても返礼品も気になるところですよね。お肉だったり、お魚だったり、その土地の名産品だったり。

しかし、なかには一風変わった「ハードディスク破壊機」で返礼を行っている自治体があったのです。

なぜ返礼品にHDD破壊機が?

「ふるさとチョイス」よりimage by:編集部

千葉県の茂原市では、なんとハードディスクドライブ(HDD)の破壊機が返礼品に。しかも寄付金額は109万5,000円以上から。

内容は本体だけでなく、キャリングバッグ、2.5インチHDD用アダプター、CD/DVD用アダプター、マイナスドライバー、ミゾすっきりブラシ、取説・保証書と盛りだくさん。

このHDD破壊機を返礼品にしている茂原市といえば、県中央に位置し、日本さくら名所100選に選ばれている「茂原公園の桜」や「もばら七夕まつり」などが有名な自然あふれる都市です。

さらにいえば上総袖凧や本納絵馬、もばらせんべいなどの特産品もあるのですが、一体なぜHDD破壊機が…?その真相を探るべく茂原市に問い合わせたところ、意外な事実がわかりました。

−なぜ「HDD破壊機」が返礼品に?

「『日東造機ハードディスク破壊機HDB-30V』は、茂原市に本社・工場を置く地元企業の『日東造機株式会社』において生産されている製品になります。


ふるさと納税の返礼品にすることで、製品だけでなく、生産されている地元企業や事業内容を広く知ってもらうきっかけになればと考えております。

また、昨年度の大雨による水害で被害を受けた企業のひとつでもありますので、少しでも応援できればという思いがあります」(企画財政部企画政策課)

−実際に申し込む方はいるのでしょうか?

1年に1件程度の申込があります。昨年、神奈川県のハードディスク転売事件がありましたが、個人情報保護の観点から需要もあると考えております」(企画財政部企画政策課)

トンだ返礼品だと思いきや、実は水害によってダメージを受けた地元企業を応援するためだったのですね。

ちなみに掲載されている、ふるさとチョイスのページには「何度も申し込み可」とありますが、取材時の11月9日時点では同じ人が複数回申し込んだケースはないとのこと。

2020年の控除対象となるふるさと納税は、受領証明書に記載されている受領日(入金日)が2020年12月31日まで。「まだだよ!」というかたは、茂原市のHDD破壊機もご参考にくださいね。購入から1年間の保証書付きですよ。

  • 取材協力:茂原市
  • image by:編集部
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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