新潟県民は美しい「花」を食べる?年末年始に食べたい、おもしろ県民フード

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全国にはさまざまな「おせち料理」があります。一般的には黒豆や数の子、伊達巻などを思い浮かべますが、なかには珍しい食材だったり、お正月に食べないような食材が使われている地域も少なくありません。

例えば、沖縄県では「豚正月」といわれるほどお正月にたくさんの豚料理を食べるのだとか。そこで今回は、おせち料理に使われる意外な食材をまとめてみました。

新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年は実家やジモトに帰らないという人も少なくないのではないでしょうか。

そうなってくると今年は、ふるさとのお節料理を楽しむチャンスもないかもしれません。そんなときだからこそ、ジモトの味を思い出してみてくださいね。

サメの煮物/栃木県

栃木県のスーパーマーケットに販売されているサメの肉 image by:神農原(トーク), パブリック・ドメイン, via Wikimedia Commons

全国には海を持たない内陸県が8つあります。こうした内陸の地では、輸送技術や保存技術が発達していない時代、新鮮な海産物が手に入りにくかったはずで、保存が利く「サメ」が好んで食べられているケースが少なくありません。

内陸県のひとつである栃木県も一緒で、サメが貴重な海産物として古くから陸路で入ってきていました。

例えば隣県の茨城の北部にある漁港で水揚げされたサメが、頭部とヒレが切り落とされた上で、皮をはがれ、胴体だけが陸路を通じて運ばれていたみたいです。

ただ、サメの肉がアンモニアのおかげで長期保存に向いているといっても、さすがに保存技術の発達していない時代には、夏場の移送は無理だったそう。

自然と冬場に出回るようになり、冬場に食べられるごちそうとして、おせち料理、お雑煮などにも生かされるようになったのですね。


サメ肉のソテー image by:photoAC

栃木ではサメをしょうゆで煮付けて食べるなど、いまでもさまざまな親しまれ方がされています。

栃木の人に聞いてみましたが、サメは柔らかく、味は鶏肉みたいで骨も気にならない食材のため、老若男女に親しまれているみたいですね。

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