新型コロナウイルスの流行により大打撃を受けた2020年の旅行業界。そんななか、密にならずプライベート空間も保たれるなど、感染予防対策を踏まえても大いに楽しむことができる旅行先として「温泉」が脚光を浴びました。
そこで、旅行予約サービスである楽天トラベルが「2020年 年間人気温泉地ランキング」を発表。2014年の初開催以来7回目を迎える2020年のランキングでは「コロナ禍」という状況でも強みを見せた温泉郷がズラリと勢ぞろいしました。
今回は人気温泉地ランキングとあわせて、近隣のおすすめ温泉地もご紹介します。癒しの旅の参考にしてみてくださいね。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
第5位 那須温泉/栃木県
第5位は、開湯から1300年を数える歴史的な古湯であり、栃木県那須郡那須町に点在する温泉群を総称する「那須温泉」がランクイン。
最も古い「鹿の湯」をはじめ、「那須七湯」と呼ばれる効能違いの源泉など、飽きずに湯めぐりを堪能することができます。
活火山「茶臼岳」の山腹に源泉が集中し、温泉に留まらず高原リゾート地としても魅力的なスポットが目白押し。38mの高さから那須連山を拝む「つつじ吊橋」や、溶岩の凄まじさを感じられる景勝地「殺生石」など、多彩な絶景ポイントも。
さらに2020年に新エリア「オオカミの丘」をオープンさせた「那須どうぶつ王国」や「那須サファリパーク」、「那須高原南ヶ丘牧場」「那須高原りんどう湖ファミリー牧場」「那須ハイランドパーク」など、自然を生かしたアクティビティや動物たちとの触れ合いも楽しめます。
「テディベアミュージアム」「おもちゃ博物館」「ステンドグラス美術館」など、数え切れないほどの美術館や博物館といった知的好奇心をくすぐる名所も多く、老若男女問わず必ず満喫できる温泉地として、根強い人気を獲得しています。
川治温泉
「川治温泉」は鬼怒川の支流である男鹿川の渓流沿いに広がる温泉郷です。
地図で見ると鬼怒川温泉のちょっと北に位置し、さらに北上すると西に湯西川温泉、東に塩原温泉があるちょうど真ん中あたり。那須温泉からは車で約1時間30分ほどの場所です。
栃木県の温泉といえば、塩原や奥鬼怒など個性派の影に隠れていますが、川治温泉はその泉質のよさや環境のよさから地元民から熱い支持を集める温泉のひとつ。さらに近隣の共同温泉では、混浴を楽しむことができます。
開湯は江戸時代の1723(享保8)年で、「火傷は滝(鬼怒川)、傷は川治」と、昔から傷に効く湯としてよく知られています。西会津街道の宿場町として、また湯治場として栄えた温泉場でもあるのです。
- スポット詳細記事
- >>>コロナ疲れを癒す温泉×リゾート。混浴もある栃木県「川治温泉」
奥鬼怒温泉郷
温泉好きなら一度は訪ねたいと思う「奥鬼怒温泉郷」。奥鬼怒という名のとおり、鬼怒川の源流付近、ブナの原生林に囲まれた標高1,300m〜1,500mの山の中に点在する手白澤、加仁湯、八丁の湯、日光澤温泉の4つの温泉を総称してそう呼んでいます。
奥鬼怒温泉郷はそもそも大変山深い場所にあることに加え、このあたり一帯が日光国立公園に制定されるため、一般車両の乗り入れができません。
このアクセスの悪さが、秘湯を秘湯として守り続ける所以。秘湯好きから熱い支持を集める温泉として知られています。
なかでも1929(昭和4)年に開湯したという「八丁の湯」は、古くは「ランプの宿」と呼ばれ、夜になると宿中にランプが灯され、100%自然湧出のかけ流し、一切追い炊きをしない自噴高温泉(中性低張性高温泉湯)が自慢の宿です。
混浴露天といってもちゃんと入り口も脱衣所も男女別の作りになっているので、まったく気負う必要はありません。しかも女性はバスタオル巻きOK!これなら臆することなく、露天を満喫できそうです。
- スポット詳細記事
- >>>混浴ですけど大丈夫? 女性が学んだ混浴温泉の入り方「奥鬼怒温泉」編