2021(令和3)年3月現在、93カ国の渡航歴の小生ですが、最初に海外へ行ったのはいまから21年前。大学1年生のとき。
当時、大学が主催していた「海外セミナー旅行募集」を学校の掲示板の張り紙で知り、応募。学生約30名、引率の教授と大学の職員が参加し、旅行会社の添乗員がつき、現地でガイドが案内してくれるセミナー旅行でした。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
21年前、人生初の海外渡航
渡航国はタイとネパール、9日間の日程。航空会社は成田〜タイ・バンコク間はタイ国際航空(TG)、バンコク〜ネパール・カトマンズ間はエアインディア(AI)でした。
主となるのはネパールで、タイは経由前後に1泊ずつ。当時、2000(平成12)年3月は、スワナプーム国際空港はまだできていなかった時代で、海外からの空の玄関口は古いドンムアン空港です。
ドンムアン空港到着後に王宮や周辺の寺院を訪問。その後、ホテルに。宿までの道中に「チャオプラヤ川」を通りましたが、現在ではかなり小さくなったスラム(貧困地域)が広がっていたのが印象深いです。
日本とは違う熱帯のムンムンとした気候、バンコクの混沌とした雰囲気に魅了されました。
夕食はバンコク市内のレストランでタイ料理を堪能。当時はタイ料理をあまり食べたことがなかった小生ですが、辛いタイ料理にハマり、帰国後にたまにタイ料理屋に行くようになりました。
タイ料理はパクチーを使用、カレーは辛い中にココナッツミルクを入れて甘辛く仕立てるなど、人により評価が分かれるところですが小生の好きな料理のひとつです。
食事中はタイの伝統舞踊を見ながらでしたが、学生時の初海外で、普段見ることができなかった異国の伝統舞踊に非常に感動したものです。日本は昔からタイとつながりが強かったですが、タイの素晴らしさを実感しました。
タイを出たあと、ネパールの首都のカトマンズに向けてドンムアン空港からエアインディアに乗り込みます。
機内はインドの航空会社だけあり、香辛料の匂いが充満していました。インドカレーが好きな身としては良い香りに感じましたが、嫌いな人はたまらないでしょう。
21年前、当時の1人当たりの国民総生産は、日本が世界最上級の40,000ドルほど。タイはその当時2,000ドルほどでしたが、ネパールは200ドルに満たない国。タイよりも発展途上国のネパールでしたが、それゆえ、ネパール入国時は衝撃的でした。
当時のカトマンズのトリブバン国際空港が小さく簡易的。空港から市内のホテルに向かうまでの道中、一国の首都なのにアスファルトではなく未舗装の砂利道部分が多く、初海外の当時の自分はびっくりしたものです。
ネパールにはインド人に似た顔の人々と東南アジア的な顔の人がおり、さまざまな民族構成された国。
当時は「ネパール王国」で王様がいたのですが、この翌年の2001年6月1日にネパール王族殺害事件によりビレンドラ国王らが殺害され、ギャネンドラ国王が王位につくも、マオイストなどの反王室勢力などの活動により国内が混乱。
2008年5月28日に邦民主共和制と宣言して正式に王制が廃止。ギャネンドラ国王は退位し、ここにネパール王国(ゴルカ朝)は終焉を迎えました。
カトマンズに2泊したのちに、カトマンズから西に約200kmの距離にあるネパール第二の都市であるポカラに移動。
ここで世界最高峰の「エベレスト」を始めとした約8,000m級の山々を見ることができましたが、非常に感動感が高かったです。ほかに「ペワ湖」や「ベグナス湖」など美しい湖の眺望を楽しめる都市です。
その次に訪れたのが1984年にユネスコの世界遺産に登録された「チトワン国立公園」です。
チトワンは前述した2都市と比べて標高が低く、50m~200m程度の亜熱帯気候。暑さを感じました。チトワンではカヌーに乗り、野生のワニに遭遇、人生初の象乗り体験、ネパールの伝統舞踊を楽しみました。
チトワンをあとにしたのちに、カトマンズに戻り1泊。そのときに泊まったホテルはアメリカのインタコンチネンタル系の有名なホリデイインホテル。
そこに併設されたレストランでネパール最後の晩餐。当時の小生は甘々の海外初渡航の甘ちゃんで洗礼をうけました。
ネパールの料理はインド料理と同じく香辛料を使い辛いのですが、辛さ故、喉が渇き、レストラン内に設置されたタンクの水を大量に飲んだのです。
当時の自分は高級レストラン内の「飲用水」と書かれたタンクの水を安心・安全と思っていたのですが、それが間違いでした。
その数時間後にお腹が痛くなり、下痢と嘔吐。さらに翌日には39度8分の熱が出てしまいました。丁度、帰国日だったのですが、帰国後、自然治癒しました。
そんな初めての海外がタイとネパールがきっかけとなり、海外好きに。翌年にはノルウェー、デンマークやオーストラリア長期留学、欧州周遊やアジア各国訪問などに繋がりました。このセミナー旅行の参加がなければ、国際的な人間になっていなかったでしょう。
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