日本列島に春を告げる特別な花といえば「桜」ではないでしょうか。毎年桜の季節が訪れると、天気予報やニュースでも桜前線という言葉が飛び交い、各地の桜の名所にはたくさんの人が訪れます。
美しい桜を見ながら大切な人と過ごす一時は、何度春を迎えても特別な時間。4月上旬ごろを過ぎると本州では桜の季節が終わりを迎えますが、実は北海道は4月下旬からゴールデンウィークにかけて桜の季節を迎えます。
今回は、訪れずとも写真で楽しめる、北海道の「桜の名所」をご紹介していきます。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
一年の最後にお花見ができる「北海道」
日本列島を南から北上して行く桜前線。本州が桜の開花に沸き立つころ、北海道はまだ肌寒い日々が続きます。北海道の春の訪れは毎年4月の中旬ごろからで、道南と道北でも差があることをご存じでしょうか。
「忙しくてお花見ができなかったな」と残念に思っても、遅咲きの北海道であればまだ間に合う可能性が十分にあるのですね。北海道にはソメイヨシノのほか、濃いピンク色のエゾヤマザクラ、最も遅く開花するチシマザクラなど北海道の固有の桜を見ることもできます。
北海道の桜の名所は?
大きな北海道にはいくつもの桜の名所があります。都市部はもちろん、少し離れた大自然のなかで桜を満喫できる場所も。
広大な自然が残る北海道でのお花見は、見渡す限りの自然を楽しめたり、本州ではなかなか見られないほど長く続く桜並木に出会えたりと魅力がたっぷり。北海道の桜の名所をいくつか厳選してご紹介しましょう。
1. 約7キロの桜並木に感動!「二十間道路桜並木」/日高郡
道央、北海道日高郡に位置しているのか全国的にもとても有名な桜の名所である「二十間道路桜並木」です。
こちらは「日本の道百選」「桜の名所100選」「北海道遺産」などにも登録されている日高郡を代表する美しい風景で、約7kmにも渡り桜並木が続きます。桜の数はなんと約2,200本!絵に描くよりも美しい絶景がどこまでも続きます。
真っ直ぐに伸びる桜は近隣の山から約3年間をかけて植樹されたもの。かつてこの道の先に宮内庁の御料牧場があり、天皇陛下や皇族の方々が視察するために使われる行啓道路として整備されました。
約2,200本の桜のうち約70%が濃いピンク色のエゾヤマザクラ。厳しい北海道の寒さを乗り越えることで、より色の美しい花が咲くとされています。
過去のデータを見ると、二十間道路桜並木の桜が満開を迎えるのは5月に入ってからのことがほとんど。
車で桜並木を走り抜けるのも良いですが、レンタサイクルもおすすめです。JR静内駅から自転車に乗れば約30分ほどで到着できます。
渋滞に巻き込まれることもありませんし、桜並木を最初から終わりまで存分に味わうことができるのでおすすめです。
2. 日本の美しさを感じて!「五稜郭公園」/函館市
北海道きっての観光名所である「五稜郭公園」も春は満開の桜に彩られます。函館市内では函館公園と並んで桜の名所として知られ、公園内には約1,400本の桜の樹があります。
五稜郭の星型の堀に沿って咲く様子は絶景中の絶景。お堀を歩いてお花見を楽しんだ後には、五稜郭タワーからピンク色に染められた五稜郭を見下ろすのがおすすめです。
外周およそ1,800メートルの遊歩道となっている五稜郭のお堀周辺は広く歩きやすさも抜群。
五稜郭公園のすぐ側にあるカフェで桜を眺めながら一休みをしたり、手漕ぎボートでお堀の中から桜を楽しむのも良いでしょう。
五稜郭タワーのふもとのエリアで見られるのが、北海道ならではのジンギスカンを楽しみながらお花見をしている人々の姿です。
もちろん北海道在住の方も多いのですが、観光で訪れた方も北海道スタイルのお花見を楽しめるよう、五稜郭公園では「五稜郭のお花見プラン」として手ぶらでジンギスカンを楽しめるセットが用意されています。
新型コロナウイルスが落ち着いたころには、北海道ならではの「お花見×ジンギスカン」を楽しんでみたいですね。
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