外国語のなかには、まるで日本語のように聞こえる言葉がたくさんあります。例えば、フランス語で「乾杯」は「Cincin(チンチン)」といいますが、日本語では全く異なる意味の言葉に聞こえてしまいますよね。
逆に、何気ない日本語が海外ではちょっと際どい意味に聞こえてしまう例も少なくありません。
そこで今回は、外国語では失礼にあたる、絶対にいってはいけない日本語の「NGワード」をいくつかご紹介していきます。
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脚気、かっけぇ(かっこいい)/ドイツ語
最初はドイツ語との偶然の一致を紹介します。「脚気(かっけ)」という病気を知っていますか?昔の船乗りが苦しんだ病気だともいわれています。
船上で野菜を食べられない船乗りたちは、自然に長い航海生活でビタミン不足になり、脚気になることもあったとか。辞書を調べると、
<ビタミンB1の欠乏症>(岩波書店『広辞苑』より引用)
と書かれています。
下半身がだるくなり、感覚がまひして寝たきりとなる恐ろしい病気で、さらに血管がゆるみ心不全になって死亡するケースもあるそう。
この「脚気」という言葉、日常会話でそれほど出てくる単語ではないですが、場合によっては使う機会もあると思います。
例えばひざのお皿の下に黒いゴムハンマーで刺激を加えると、健全な状態であれば脚がびくんと反応します。その反射が何らかの偶然で起きたとき「脚気の検査みたいになった」というかもしれません。
しかし、ドイツでその言葉は要注意です。
ドイツ語で「カッケ」の意味は「汚れ」だとか「うんち」を意味します。相手に対して使うと、誤解を与えかねない言葉なのです。
また、「脚気」ではなく「格好いい」を意味するくだけた表現として「かっけぇ」も日本語にはあります。むしろ会話の登場回数では人によって増えるはずですので、この「かっけぇ」という言葉にも注意ですね。