日本では当たり前だと思っていることでも、実は海外ではマナー違反だったり、違った意味にとらえられたりすることがあります。
例えば、写真を撮るときにする「ピースサイン」は国によっては失礼な意味になることも…。逆も然りで、海外ではOKでも日本ではNGな作法も少なくありません。
そこで今回は日本・中国・韓国で異なる「一般常識」をテーマに、各国の出身者同士でオンライン座談会を開催。お互い近い国ですが、全く異なる作法がたくさんありました。
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※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
参加者プロフィール
- ライター赤池(以下・赤池):生まれも育ちも日本の20代女性。今回のライターです。
- 王さん(以下・王):中国・上海生まれの20代男性。趣味はサッカー&旅行。
- ユナさん(以下・ユナ):韓国・ソウル生まれの20代女性。日本のビールが大好き。
日本人が当たり前と思っているけど…
赤池:10年以上、日本に住んでいるおふたりですが、来日して驚いた作法の違いとかってありますか?
王:いまでも覚えてるのは、初めて立ち食い蕎麦のお店に入ったとき、みんな麺をズルって音を立てて食べていたことには驚いたかな。中国では麺をすする音はマナーが悪いと思われるんだよね。
ユナ:小さいころ、親に「なるべく音を立てて食べないように」って、いわれてたかな。でも、ぶっちゃけ人によると思う。音を立てて食べる人もいるし。
赤池:よく、海外のかたから「ズルっていう音がちょっと…」という声を聞くようになりましたけど、最初は結構カルチャーショックでびっくりしました。じゃあ「どうやって食べんの!?」って思ったり。
王:だよね。むしろそういうものだと思って割り切ってるよ。自分はいまでは何も思わないし。
赤池:少し前から「ヌーハラ(ヌードハラスメント)」なんて言葉も聞くようになりました。あと、蕎麦は香りを楽しむためにわざと音を立てて食べるものっていいますね。
ユナ:麺類に関しては「麺は長寿」を意味してるから、噛み切らずに食べるものって聞いたことがある。それは関係ないかもしれないけど、韓国ではジャージャー麺とか麺類を食べるときに、お箸でパスタみたいに巻いて食べることがあるよ。
王:巻くの?お箸で?どうやって?
ユナ:お箸にぐるぐると麺を巻きつけて食べるの。巻いて食べると一口で食べやすいからね。
赤池:それなら、ズルっていう音もしないですね!そういえば、テレビで大食いタレントの人が麺類をお箸に巻きつけながら、めちゃめちゃ効率よく食べてました。
ユナ:しかもすすらないから、汁が衣類に飛びにくい。
王:なるほどね。国によってはマナー違反かもしれないけど、考え方によっては便利なのかも!