何気ない日本語が外国では「意外な意味」に聞こえてしまうケースがいくつか存在します。単に意外というだけでなく、ちょっと際どい意味に聞こえてしまうことも少なくありません。
例えば、オランダ語で「ルー」は下ネタに聞こえたり、ロシア語で「サバか!」が大変失礼な意味になったり、意図せず使った日本語が海外では誤解を与えてしまう可能性があるのです。
もちろんそんなケースは稀かもしれませんが、トラブルを避けるためにも知っておいて損はないはず。
そこで今回は、海外で絶対にいってはいけない、禁断の「日本語のNGワード」についてご紹介していきます。
新型コロナウイルス感染症が終息し、再び自由に海外旅行へ出られるようになったときには、再チェックしてから旅立ってくださいね。
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※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
ファン?/ノルウェー語
最初はノルウェーで注意したい日本語から。
ノルウェーといえば北欧のスカンディナビア半島にある一国で、長大なフィヨルドの海岸線が世界地図や地球儀でもはっきりと確認できる場所です。北部は北極圏のためにオーロラも確認できます。
そんなノルウェーの旅行中に例えば小説家の村上春樹さんの話になって、現地の人と盛り上がったとしましょう。
村上春樹さんは現地でも有名ですし、『ノルウェーの森』を書いているからですね。ノルウェーは確か一切出てこないはずですが。
そこで現地のノルウェー人と話しているときに、うれしくなって「ファン?ファン?本当に村上春樹のファンなの?」と口にしてしまうかもしれません。
表情が笑顔なので誤解を生むとは思いませんが、相手のノルウェー人はちょっと微妙な響きに内心では驚くかもしれないのです。
日本語(実際は英語)の「ファン?」はノルウェー語で「faen」と聞こえる可能性があります。
「faen」は発音すると「ファーン」といった響きに近いです。「faen」の意味をノルウェー語・英語の辞書で調べると「devil」と書かれています。「devil」の意味は、日本人も分かるとおり「デビル」ですね。
この「悪魔」という意味を持つ「devil」も英語では「悪口を言う人→悪いやつ→悪魔」といった意味の変化があります。同じように、「fean」も「悪魔のようなやつ」という感じで、ろくでもない人間をののしる際に使われるのですね。
そのため万が一の可能性を考えて、誤解を与えないためにも「ファン」と使うときは注意したほうがよいでしょう。